何より大切なもの ページ32
JK「ぐぅね、ほんとはさみしかったよ…っ
ヌナとねないのやだったよ…」
『…うん、』
JK「ほいくえんいっしょにいくのも、
ヌナといっしょがいい…っ
おむかえもヌナがいい…っ」
『…うん、うん。』
JK「でも、そしたら、ヒョンもヌナもぐぅのこといらなくなっちゃうでしょ?」
『…え?』
驚いて体を離すと、涙でぐしょぐしょになったジョングク君の顔に、ずっと堪えていた涙が溢れ出す。
『いらなくなるわけないよ、どうして…』
JK「ぐぅ、もっとおとなになるから、
ぐぅがヒョンとヌナのいちばんとちがってもいいから、
ぐぅのこと、
すてないで…っ」
『すてるわけないじゃん…!!』
きっと、最近の私たち2人を見て、
彼なりに思うことがあったんだろう。
子どもって、見てないようで見てる。
ましてや、本当のお父さんとは離れて生活して、お母さんを亡くしている彼は、本当は、私が思っているよりもずっと繊細なのかもしれない。
もうただ今は、不甲斐ない自分に腹が立って仕方がない。
『わたしね、ジョングク君が大人になろうとしている間、もうずーっと寂しくて一日中ジョングク君のことを考えてたよ。』
JK「…んっ」
『今日は一緒にねてくれるかなー、とか
もしかしてヌナのこと嫌いになっちゃった!?とか、
離れてる時もはやく会いたいなーって、』
JK「…」
『ねぇ、すごくない?
こんなの、ジョングク君のこと、めちゃくちゃ大好きってことじゃん。』
JK「…そうなの?」
『そうだよ!
嫌われちゃったかな?と思ってさみしかったけど、でもそれよりもずっと、悲しそうな顔してるジョングク君を見るのが1番辛かったよ。』
その悲しさを晴らしてあげられないことが辛かったよ。
『ヌナの1番は、ジョングク君達みんな!
だから誰のことも捨てたりしないよ!
わかった?』
JK「…ほんとに?」
『ほんと!』
JK「…じゃあ、
きょうはヌナとねていいの?」
『当たり前だよ!!』
そっかぁ!とやっと笑顔になってくれた彼を、
もう一度思い切り抱きしめる。
こんなにも愛しくて仕方がない、私の宝物。
寂しい思いをさせてごめんね。
心の中で幾度となく謝りながら、
断腸の思いで、私はあることを決意した。
▽▽▽▽▽
春休みだけでここまできてもうた…!
時間の流れ魔法のように遅くてごめんなさい!
もうすぐ新学期入ります…!
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えみ♪♪(プロフ) - ミロさんの作品は全部何度も読み返してます。とても大好きです!! (2021年8月25日 22時) (レス) id: 004a0e4a1a (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 新しいキャラクター、待ってました!! どうやら今の展開で行くと、ソクジンさんとライバルになりそうですね! 楽しみです☆ 私も大好きです!! (2020年5月17日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
さいとー。 - なんなんですか!?この最高の話は!!!ジミンちゃんの骨拾うとかちょいちょい出てくる言葉にセンスしか感じません!笑 (2020年4月27日 18時) (レス) id: 577906deae (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - まかろん1106さん» わ!わ!わ!えーん!!嬉しすぎてどうしましょうかっっ!!本当にこんなふうにいただける暖かいお言葉に支えられて毎日楽しくお話書かせていただいてます(T-T)こちらこそありがとうございます!(>人<;)これからも何卒よろしくお願いします…!! (2020年1月5日 11時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん1106(プロフ) - ミロさん!突然ですが私、ミロさんが書くお話…ほんっっとに好きでして、もう、毎日ミロさんの色んなお話読ませてもらってるんですが、もう依存するくらい素敵な作品ばっかりで感動してます!笑 (2020年1月3日 1時) (レス) id: 874c25485a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年5月8日 19時