ベテランの回答 ページ30
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『…ほんとにユンギ君と行ってしまった…。』
2人仲良く手を繋いで出て行く姿を見送った後、
寂しさのあまり立ち尽くしてしまう。
え、なんで?
私なにかした?
行く前に彼は、帰りも来なくていいからね。と私に言った。
どうして?
やだよ。
それは私の役目だったじゃん。
なんで急に離れて行っちゃうの?
仕事中も、彼のことばかりを考えてしまい、
全く集中できなかった。(いつものことだけど。)
『ねぇ、子どもが怒るきっかけってなんだと思う?落ち込む理由とか…』
YR「知らないよ。私大人だもん。」
『そっすよね。』
悩み過ぎて、ユリに相談すると、
はぁ?というような顔ですぱっと答えられる。
だよね。だから私もわからないのか…。
YR「…でもまぁ、子どもって、
自分が辛い時とかに辛いって言えないよね?
伝え方がわかんないから。」
『…うん。』
YR「だから、そういうのは大人が気づいてあげなきゃいけないんだよ。
理由がわからなくても、様子がおかしいと思ったら、ただ抱きしめてあげるだけでいいんじゃない?」
『…ヤー!親友!!』
YR「うげ!なに!?」
まるで子ども5人くらい育て上げたベテラン母ちゃんみたいなアドバイスが、しっくりき過ぎて思わず彼女に抱きつく。
そうだよね!
わからないならわからないなりに、
抱きしめればいい。
私はあなたの味方だよって。
伝えることを疎かにしてはいけない。
『こんにちは!!』
「あら、Aさんお疲れ様です。
ジョングク君中にいますよ。」
『ありがとうございます!』
迎えに来なくていいと言われたのに、
勝手に保育園に来てしまった。
『ジョングク君!帰ろう!!』
JK「…ヌナ?」
バーンと現れた私を見て、彼は驚いた表情をしていた。
嫌だったかな?と少し落ち込みそうになったけれど、そんな気持ちは振り払って、彼の元へ歩いて行く。
『ふふ。
やっぱりお迎えはヌナが来たかったから、来ちゃった。
いい?』
JK「…ん。」
「あ!Aさん、ちょっといいですか?
来週の予定の話で…」
『あ、はい。』
「今日、朝お兄ちゃんが来たんでびっくりしましたよ〜!挨拶もしっかりしてて…」
『!そうなんですよ!ユンギ君ってすごいんです!』
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えみ♪♪(プロフ) - ミロさんの作品は全部何度も読み返してます。とても大好きです!! (2021年8月25日 22時) (レス) id: 004a0e4a1a (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 新しいキャラクター、待ってました!! どうやら今の展開で行くと、ソクジンさんとライバルになりそうですね! 楽しみです☆ 私も大好きです!! (2020年5月17日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
さいとー。 - なんなんですか!?この最高の話は!!!ジミンちゃんの骨拾うとかちょいちょい出てくる言葉にセンスしか感じません!笑 (2020年4月27日 18時) (レス) id: 577906deae (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - まかろん1106さん» わ!わ!わ!えーん!!嬉しすぎてどうしましょうかっっ!!本当にこんなふうにいただける暖かいお言葉に支えられて毎日楽しくお話書かせていただいてます(T-T)こちらこそありがとうございます!(>人<;)これからも何卒よろしくお願いします…!! (2020年1月5日 11時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん1106(プロフ) - ミロさん!突然ですが私、ミロさんが書くお話…ほんっっとに好きでして、もう、毎日ミロさんの色んなお話読ませてもらってるんですが、もう依存するくらい素敵な作品ばっかりで感動してます!笑 (2020年1月3日 1時) (レス) id: 874c25485a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年5月8日 19時