私、なにかしましたでしょうか!? ページ29
スズメたちが歌う、清らかな朝。
半分眠ったまま、手をごそごそと動かしてみると、
いつもあるはずの暖かな温もりが見つからない。
腹の上に感じる重さは、多分彼のものではない。
『…あり?』
ここ数ヶ月で久しぶりの、ジョングク君のいない朝だ。
がばっと布団をめくり、私のお腹にしがみつくテヒョン君を揺らして起こす。
TH「テテ、まだねむーい。」
『どしたの、昨日はジンヒョンのとこいかなかったの?』
TH「…だってヒョン、こどもべやでねなさいっていうんだもん。だからAのへやきたの。」
ぷくっとほっぺを膨らませるテヒョン君。
なるほど。
仕方なしなの。みたいな姿勢が小生意気だったのでこしょぐってやると、凄い勢いで転がって逃げてそのままどーんと床に落ちていた。痛そう。
『いた。』
ジョングク君がどこへ行ったのかが気になって、
子供部屋を覗いてみると、ホソク君とジミン君に挟まれてスヤスヤ眠る彼の姿があった。
三人寄り添って眠る姿が可愛いな、なんてその時は何も考えずに微笑ましい気持ちになっていた。
けれども、そんなことが一週間続くと、
そうも思えなくなってくるわけで。
『ジョ、ジョングクさん、もしかしてヌナに怒っているの?…かな?』
春休み最終日の朝、
今日は保育園が登園日だったので、彼の身支度を整えながら問いかける。
だってさ。
今までずーっと一緒に眠ってたのに、
急に来なくなるなんておかしいよ!
何か私が怒らせてしまったに決まってる!!
震える声で問いかけた私に、
彼はふるふると首を振る。
JK「ぐぅ、おこってないよ?」
『そ、そう…?
じゃあなんで最近ヌナと寝てくれないの?』
JK「…きゃなの…」
『え?』
俯いたまま呟いた言葉が聞き取れずに聞き返す。
JK「んーん、ぐぅ、ヌナのことだいすきだよぉ。」
『くぅうう!私も大好き!』
ニッコリ笑った顔が可愛くて、ぎゅうぎゅうに抱きしめる。
なんだ、勘違いだったのか!良かった。なんて思った矢先、
JK「きょう、ほいくえんゆんぎひょんといく。」
『…え?』
JK「ヌナ、おうちいていいよ。」
『え、なんで?私行くよ。』
JK「んーん!」
何度言っても、頑なに首を振り続ける彼。
一体どうしたと言うのだろう。
ベテランの回答→←それは私が聞きたい話だって。言うな。(言って)
3496人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えみ♪♪(プロフ) - ミロさんの作品は全部何度も読み返してます。とても大好きです!! (2021年8月25日 22時) (レス) id: 004a0e4a1a (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 新しいキャラクター、待ってました!! どうやら今の展開で行くと、ソクジンさんとライバルになりそうですね! 楽しみです☆ 私も大好きです!! (2020年5月17日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
さいとー。 - なんなんですか!?この最高の話は!!!ジミンちゃんの骨拾うとかちょいちょい出てくる言葉にセンスしか感じません!笑 (2020年4月27日 18時) (レス) id: 577906deae (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - まかろん1106さん» わ!わ!わ!えーん!!嬉しすぎてどうしましょうかっっ!!本当にこんなふうにいただける暖かいお言葉に支えられて毎日楽しくお話書かせていただいてます(T-T)こちらこそありがとうございます!(>人<;)これからも何卒よろしくお願いします…!! (2020年1月5日 11時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん1106(プロフ) - ミロさん!突然ですが私、ミロさんが書くお話…ほんっっとに好きでして、もう、毎日ミロさんの色んなお話読ませてもらってるんですが、もう依存するくらい素敵な作品ばっかりで感動してます!笑 (2020年1月3日 1時) (レス) id: 874c25485a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミロ | 作成日時:2019年5月8日 19時