続★マシンヌンキム家

笑顔が素敵な人 ページ13

『……』

「……」

NJ「……」

JK「……」








『え、ジョングク君？』





携帯を渡そうと差し出してくれた彼の手を、
ばちんと払いのけたジョングク君に、目玉が飛び出そうになる。




JK「め！」



何を勘違いしているのか、
じーっと親切な青年を睨みつけるジョングク君に、冷や汗が止まらない。







『すす、すみません！！
この子ちょっと人見知りが激しくてっ！！』



キョトンとした顔のまま停止していたその人は、
ペコペコと謝る私を見て、




「ぶふ、」




こらえきれないとばかりに笑い出す。






あれ。






さっきまで、どちらかというとシュッとした猫っぽい顔が印象的な彼だったけれど、 笑うと雰囲気が一転する。


なんか、すごく笑顔が魅力的な人だなぁ…。







『て、あ！そういえば韓国語！！』

「今気付いたんですか？
僕、韓国人ですよ。あなたもですよね？」

『あ！はい！今日は旅行できてて…あなたもですか？』

「あー…

僕は…」





「ビナーー！！」





「はは、呼ばれちゃいました。」


ビナと呼ばれた彼は、それじゃと言うと、そのまま彼を呼んだ人の元へと走って行ってしまった。





なんか、芸能人みたいに素敵な人だったな。

あ、いや、ソクジン先輩には負けるけどね？









だけど、それよりも気になるのは、
さっき彼を呼んだ【誰か】の声に、ものすっっごく聞き覚えがあったことだ。

ジョングク君もそう思ったのか、可愛い眉間にぐっとしわを寄せている。




その人物の姿は影に隠れて見えなかったからわからないけど。

今、思い当たる彼は韓国でかなり忙しくしてるはずだし…





まさか、ね…。

























JN「みんなー！ちゃんと良い子にしてた？」

『先輩、おつかれさまで、』

TH「ジンヒョーーン！！」

JK「ジンニョーーン！！」



例のごとく、子ども達に押しのけられつつも、
無事先輩に再会できたことに安心する。





TH「テテ、さみしかったー。
ヒョンもさみしかった？」

JN「寂しかった寂しかった。」





いや、やっぱちょっと嫉妬。
くそう。
















JN「じゃ、行こうか。」

JM「？どこいくの？」

JN「京都。
今日泊まる宿は京都だよ。」

NJ「え！やったー！」
















もう、
これ以上ハプニングが起こることはないだろうと浮かれていた私を、

のちにぶん殴りたくなるのは、ほんの数時間後の私である。

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