続★マシンヌンキム家

夢より儚かったなぁ、おい。 ページ2

ぐずるジョングク君を脇に抱え、
監督とカメラマンさんに平謝りする。





ええ、ええ。



さっきまでのは全て私の妄想ですとも。



監督「それじゃまた新郎が新婦のベールを上げるところからお願いします！」

『はい！』


とうのも、今日は私とソクジン先輩の会社が提携する結婚式場のパンフレット撮影。

モデルを担当することになった私と先輩で
誰得俺得な擬似結婚式の真っ最中なのだ。




真似事とは言え、ソクジン先輩の花嫁気分を味わえる最高すぎるイベント。


上がる頰を止められるはずもない…！！











だがしかし、連れてきたキム家の子どもたちが、
我慢して待っていられるはずもなく。



「あれ、新婦様ベールはどうしたんですか？」

『いやだ、新婦様だなんてぇ！




って、え！？うそ、ない！！』




さっきまで付けてたはずなのに！


『まずいまずいすぐ探しま…


は！！』













TH「ねぇヒョン、みて。
テテかわい？」















見つけたぁぁあぁああ！！！



先輩の前で両手を合わせてパチパチと瞬きをするテヒョン君の頭上に、探し物を発見する。







『ちょっと、テヒョン君！
それ大事な衣装だから、返してぇ！』

TH「えー？
やだぁ。これもうテテのだもん！」

『違いますぅ！』







ああ、もう床引きずってるし！
汚れちまう〜！！
弁償になっちまう〜！！


頭を抱えていると、
トントンと後ろから呼ばれて振り返る。







『あら、ジミン君。どしたの？』


私を呼んだのは、お餅モチモチジミン君。
目をキュッと細めてニコニコ笑う姿はまさに天使。



JM「これ、ヌナにあげる。」



そう言って彼が差し出したのはとても綺麗な花束。



『え！？いいの？

わー！！ありがとう！！』


JM「ふふ、ぷろぽおずなの。」









あいやぁー！！

可愛すぎ大優勝！

少しだけ恥ずかしそうにするその姿！
ああ、もう心臓いてぇ！










ん？




って、
チョットマッテー。











『ジミン君、このお花はどこから摘んできたのかな？』

JM「そこらへん！」









…やっぱり。



式場内をよく見ると、ところどころ装飾のお花がもがれた跡があるもの。

ちょうど小さい子の手が届きそうな位置だけ
わかりやすく跡形もないもの。








YG「いや、それバレるだろ。」


笑顔を崩さないまま、花束をドレスの裾に隠そうとした犯行現場を身内に押さえられた。

今日も絶好調→←思う存分祝ってくれ

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