ヲタクに恋して (ページ2)

今日:32 hit、昨日:31 hit、合計:1,807,335 hit

2 ページ2

「入るよー。うわ！相変わらずあんたの部屋すごいね。なんだっけ、この、、」

「レインボーズ！！」

「あーそうそう。」

レインボーズとは私が長年追いかけている７人組男性アイドルグループのことで、私の部屋にはいたるところに彼らの写真やポスターが貼ってある。

そんな夢いっぱいルームを訝しげな顔で見回すこの美しい女性は私の叔母さん。

っていってもお母さんの年の離れた妹で、今年32歳。ちなみに独身よろしくね！！

「ユイ姉ちゃんどしたの。韓国のお仕事は？」

わたしのお母さんは韓国人で、日本に留学中にわたしのお父さんと出会って、以来ずっと日本で暮らしている。つまり私はハーフなのです。
お母さんの妹のユイ姉ちゃんはもちろん韓国人。

今も韓国で働いてるはずなんだけど、、？

「あー、実はね、、私、結婚することになりました、！」

「えーーーーー！！！」

つ、つまり？

「寿退社ですか！？」

「いや！もちろん続けるつもり！なんだけどじつはさ、、」

あー。これはまさかの？

「授かり婚てやつですかい？」

「へへへ」

わーーー。

ユイ姉ちゃん可愛い。

そっかー赤ちゃんかー。いいないいなー。

「そっか、なら危ないし早めに休ませてもらわないと！！」

「実はそのことなんだけど。」

「うん」

「Aって今転職活動中でしょ？どう、再就職先見つかった？」

「もう、ぜーーーんぜん！！びっくりするよ。何回エントリーシート書いたことか、、」

答えるとみるみるうちに破綻してくユイ姉ちゃんの美しいお顔。

なにこれ、嫌な予感しかしない、、！！

「そんなAに朗報！！！」

「え？」

「産休の間、私の仕事代わりにやってくれないかな？」

「は？」

「実はずーーーっと代わりの人を探してるんだけど見つからないの！！どうか助けると思って、、！」

い、いやいやいやいや！！

「ぜーーーーーーーたい！！嫌！！てことは、韓国に住まなくちゃいけないってことでしょ？」

「まあ、、そうなるわね。」

「レインボーズのいない世界なんて無理！！！！！」

「ねえ、お願いAー！！そうだ！韓国にもかっこいいアイドルグループたくさんいるよ！！」

「わたしKPOPには全く興味ない。レインボー一筋！！よそ見なんてしない。」

「あーー、、でもそんなあなただから頼みたいの、、。」

「すまないね。」

大好きなユイ姉ちゃんの頼みだからできれば聞いてあげたいんだけど、こればっかりは、、。