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これでも教師の肩書きがありまして ページ48
「確かアスモデウス君は、収穫祭で、『イルマ様の矛になる』とか何とか、おっしゃっていましたね」
「っ、だから何だッ！！！」
「いえ、別にそれを否定するつもりはありません。が、１つ確認を、と思いまして。」
屈辱やら疑問やら恥辱やら、色々と感情が混ざっているようだけど、やりすぎたかしら。
……………………いやでも、さっきジャズ君を拷 問できなかったし、このガキも、MOSを無視した１人だし。
八つ当たりくらい許せ、ってダリ統括には話したし。
私は悪くない。
悪くない。
「…………その能力は、イルマ君の為ですか？」
「…………先程、自分でもおっしゃったでしょう。私の野望は、イルマ様の矛となること。」
矛、ねぇ。
攻撃は最大の防御と言うし、性格的には、合っているのかもしれないけれど。
「……最後くらいは、教師面でもしておきましょうか。」
「あなたは、強いと思います。しかし、誰かの為である限り、力は、いくらあっても足りることはありません。他悪魔に身を捧げる者ほど、驕りと縁の無い者はいません。」
「もっと、自身の力を見つめ直し、考えてください。私から話せるのは以上です」
「自分の、力…………？」
………………今日、オウム返ししかしてないわね、こいつ。
「適任者がいるでしょう、目の前に」
さて、そろそろ時間も押してきた頃かしら。
「エイト先生、後は宜しくお願いします。」
「お任せください」
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月19日 10時
