鬼畜な遊び心 ページ36
「彼らは優秀である故に、角を伸ばし、両翼で風を切り、慢心に溺れている！！！！！！」
「バビルスは、由緒正しき悪魔を育成する場だ………………」
「従って、我々は！！！！」
彼らの角っ柱をへし折り
指導してやる義務がある！！！！！！
「１年生と合同とかどうですか？！ 守りつつ逃げ回らせるの！」
「先鋒は速攻型で圧かけましょう」
「追い込むルートは任せてください！！」
一気に活気付いた教師たちを見て、モネも密かに、純粋にその瞳を輝かせていた。
た、楽しそう……！！
流石はバーサーカーである。
「勝利の味に酔いしれる英雄たちに、震える程の敗北を刻んでやりましょう！ 我々が、」
圧倒的な
ーーと、盛り上がっていたゆえ、モネは、すっかり油断していた。
「……んー、ただ、そうなると、どうしても巡回ルートが足りない、というか、、教師が１人、いらなくなってしまいますね」
「んー、それはちょっとなぁ……」
……確かに、こうして計画表を見ると、ここに手を加えるのは難しい。
このままで十分、寧ろ、この形がベスト。
「……しかし、この布陣がベストである以上、参戦する教師を１人、減らす他ないかと、」
ぐるんっっっっっっっ
…………ん？
「……あの、皆さん、どうされましたか？」
私が発言した途端、揃いも揃って、私の顔を凝視されても、、
そんなに私の発言内容が、良くないものだった？ まさか、
「モネ先生だ、」
え？
「そうですよモネ先生！！ モネ先生がいらっしゃったじゃないですか！！！」
……えっ？ えっ？？
「考えてることは同じだエイト！！」
「だよなツムル！ “あれ”を有効活用しない手は無い！！」
「いーねぇ！ 面白そうだし！！」
「はい、それなら、この件も万事解決ですね！」
「あの、エイト先生、」
話が読めない。
「あっ、えっとですね、僕が考えているのは、『モネ先生を理事長と天秤に掛ける』って作戦です！」
えっ？
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月19日 10時
