最強の苦手なもの ページ28
時は
無法地帯に犯罪はこびる終末の魔界！！！！
そこでは恐ろしい怪魔たち
“バビルース・キョーシ”が日々暴れ回っていた！！！！
キョーシたちの大好物は“悪魔の心臓”！！！！
しかぁしッッ！！！！
魔界にもまだ、一筋の光ーー気高く強き者たちが残っていた！！！！
そう、彼らこそ！ 怪魔をくじき悪魔を守る！！ 正義の悪魔たち！！！
…………なーんか、無駄に気合い入ってるＰＶよね。
「撮影している時の問題児クラス、、やたらと輝いていたのは、私の勘違いだったのでしょうか」
「…………いや、僕も同じことを思いました」
「白昼堂々、あんなに派手なポーズ、恥ずかしくないのでしょうか」
「こんな事に予算を使うなってコメント来てますね」
やっぱり、エイト先生も考えていることは同じらしい。
でしょうね。
あれから、私とエイト先生は煙草仲間になった。
やっぱりエイト先生の火で吸う煙草が美味しくて、せっかくバビルスに来てから、禁煙したのに、再び吸うのが当たり前になってしまった。
吸えるところならガンガンに吸っているので、時々ムルムル先生は、私を見ると倒れそうになる。
ロビン先生の目を盗むスリルがたまらなくて、つい夕食前に吸うのは、音楽祭直後からの習慣と化している。
最近は見つからない回数が増えたのが嬉しい。
『心臓破り、スタートッッッッ！！！！！！！！』
パァンッッッッ！！！！！！！！
…………あら、噂をすれば。
「流石はロビン先生、弓の構え方が洗練されていますね」
「そうなんですか？ 僕は弓を使わないので、あまり、、」
突然変異というハンデを背負っているモネは、ランクアップの為、必然的に、武術の向上が必要になる。
そのお陰で、あらゆる武器を操り、武器はどれも等しく得意になったものの、例外にあたる武器。
それこそが、弓だった。
モネは近接戦闘を得意とし、計算しながら、攻防に緩急をつけるタイプ。
よって、遠距離型の代表格の弓は、あまり手に馴染まなかった。
だからこそ、モネにはわかる。
「…………さて、どう出るかしら。問題児たち」
まだまだ戦いは、始まったばかり。
『弟子、みーーっけ！！！！！！』
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月19日 10時
