プチ反省会 ページ23
「…………別にこれ以上、責めるつもりは無いです」
(良かったーッッ！！！！！！！！)
「…………すみません、気を使わせてしまって」
「いっいえッッ！！！！！！」
思いきり見抜かれていた。
「……別に、怒っていたとか、そういうわけではなくて。まあ、ダリ統括とムルムル先生のあの言動には、どうかと思うポイントもありますが。…………私の、気持ちの問題、でしょうか」
「……気持ちの？」
「……えぇ。直接、謝罪する勇気が無かったもので。他の方々まで、巻き込んでしまいましたね」
しゅん、と少し落ち込んだ雰囲気。
前に比べて、かなり感情が読み取れるようになった気がする。表情筋は相変わらずだが。
その可愛さに焦るも、煙草に全てを流し込み、エイトは答える。
「……普段は、俺らがかなりモネ先生を、頼ってしまってますから、今回くらいは大丈夫ですよ」
モネ先生って、書類仕事早いからー、と笑って、肺に溜まった煙を吐き出す。
「欲に忠実なのは良いことですし。多分みんな、ダリ先生やツムルよりも、モネ先生の味方してくれるんで！」
あれは酷かった！！！！
自分がモネの立場でなくてよかったと、イチョウと冷や汗をかいていたこともあったくらいである。
むりやり来る気の無かった飲み会に、連れられたかと思えば、酒の勢いで過去がバラされ、同僚には、その傷を抉られる毎日。
更に抉られた、でも偶然だから仕方がないかと思えば、それはバラした張本人の掌の上。
心底同情する。エイトでもキレる。
「……何はともあれ。お疲れ様会でも、しなきゃですね」
「良いじゃないですか！！ 幹事はロビン先生で！！」
「…………アルコール厳禁の店、ご存知ですか？」
「…………それなら、寮でした方が」
「…………なるほど」
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月19日 10時
