颯爽とピクシー ページ12
問題児クラスの男子たちによる、熱烈な求愛。
リリスは、もがく。
違う。そうじゃない。
まだ見ぬあなたと、
もっと、もっと、
燃えるような恋がしたい！！！！！！
「…………エクセレント」
「「「！！！！！！」」」
鳴り響くは、トランペット。
その主は、白い衣装を纏った、クラス全員に信じてもらい、決心した、
「お見事、プルソン君」
「「「おおおおおお！！！！！！！！！」」」
期待を大幅に裏切った、生徒最後にして最高のパフォーマンス、これにて幕引き。
「さあ、音楽祭結果発表！！ 泣いても笑っても、これで優勝クラスが決まります！！」
これをどう評価するのかは、音楽教師として、かなり興味深いところだけど……
まあ、見るまでもないわよね。
「おっおおお！！ キュパ様，メーメー様共に６点だぁ！！！」
「
「魅惑の音！ 観客の心が動くのを、しかと感じた！」
「これは来るか、至高の６６６点！！！」
「さあ、では最後！！ アムドゥスキアス様の得点は……っ、」
「「「い、１点ッッ？！？！？！？！」」」
…………うわー。やらしぃ。
下げて上げる気？ そんな空気にされたら、私の発表がかなり気まずいじゃない。
何が伝説の音楽家よ。ただのツンデレでしょう。
「ちょ、理由！ 理由を！！」
「そうねぇ〜。
まずはダンサー。洗練された動き、一糸乱れぬタイミング。指導者はあなたかしら？ よくここまで育てたわね。素晴らしかったわ。
特にセンターのお嬢ちゃん。少女のように無垢なイイ女、見事だったわ。私ほどじゃないけど！！
そしてサブノック・サブロ！ 今度の休日開けときなさい！」
げっ、コイツ、生徒をナンパしてる。
しちゃう？ 凄惨たる教育、しちゃう？？
「で、プルソン・ソイ。圧倒的な技術と音楽センス。やるじゃないの。
揃いも揃ってハイレベル…………
つまり問題は！
アンタよ、イルマッッ！！！！！」
……お気に入りの子は、素直に褒められないのかしら。
ツンデレの極み。
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月19日 10時
