274話 ページ31
｢本性を現したな！お前が影山に寝返るのは分かっていた！｣
佐久間の噛みつきにあきおが顔を歪めた
｢勘違いしてんじゃねぇよ。俺が影山に近付こうとしたのは、仲間になるためじゃねぇ。｣
｢俺は影山のやつに直接見せつけたかったのさ。｣
｢俺はもう、お前の力なんか必要としてないってな！！｣
｢いつまでも鬼道鬼道って見苦しいぜ影山！！｣
自分が思い込んでいた裏切りの妄想とは裏腹に因縁に蹴りをつけようとしていたあきおを知って、佐久間や鬼道が目を見開く
｢俺一人でやつの企みを突き止めようとしてたのによォ、ゾロゾロ着いてきやがって。オマケにコイツは俺がサボりだなんだって疑って来てやがる｣
｢そ、それは今までの行いが悪いからでしょ〜！？｣
｢てか、お前も結局サボりになってるしな｣
｢うわ！！それはあきおがバスに乗るなんて思わなかったから仕方ないって！なんなら鬼道たちもサボりだから！！｣
急に私に標的を変えてきた彼に慌てて言い訳をしてるのに、それをガン無視してまた口を開く
｢ま、やつが日本代表を破壊するってんなら俺は、サッカーで影山を潰す！！｣
｢お前はどうするんだ？鬼道クン？影山の作品に戻るか？それとも？｣
｢俺は人形でも、作品でも無い！！｣
言葉は悪いし、不器用すぎるあきおは煽るようにして、自分の今までのサッカー人生に迷いを感じていた鬼道を奮い立たせた
｢力を貸してくれ不動佐久間！俺たちの手で、影山を倒すんだ！！｣
｢鬼道！｣
｢…お前が俺を手伝うんだよ｣
いがみ合ってた3人がお互いに動きを合わせてチームKを翻弄していく
｢止める！｣
｢馬鹿が、こっちだ！！｣
パスの相手が佐久間だと読んでいた、その裏をかいて鬼道が出したパスはその数歩奥を走っていた不動が繋げ、DF陣を切り崩していく
そして3人のボールがイタリアの主戦力であろうフィディオに渡ると彼は跳躍して身体をひねり、決して弱くはないノーマルシュートを叩き込む
が
顔色を変えずにあっさりと止めてしまった敵GKに一同が唖然とした
｢お前たちのような二流品が総帥の作品だっただと？悪い冗談だ！｣
｢何！？｣
デモーニオの軽い挑発に乗ってしまったあきおがすぐさま背後からスライディングをけしかけてもあっさりとかわされてしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
調味料(プロフ) - こころさん» ありがとうございます!自分のペースになりますがこれからも頑張ります! (2021年2月8日 10時) (
レス) id: 6e1f936d79 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 面白かったです。もしよかったら更新してください！続き楽しみにしてます (2021年1月19日 0時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：調味料 | 作成日時：2021年1月2日 11時
