273話 ページ30
｢この試合で、お前には消えてもらう！｣
デモーニオが早速オリジナルの鬼道に向かって突進していく。対面した時、足元のボールがいくつも見え、彼を軸にして歪み回る
｢真、イリュージョンボール！｣
既視感のある技で鬼道が抜かれてしまい、ジャパンに戦慄が走る。さらにもう1人、食い止めようとしたDFを抜いた時、まだ鬼道が敵だった時、帝国戦で壁山を突破した動きと瓜二つだった。
チームを指揮するその動きも鏡を見ているようにそっくり、、
｢まさに、帝国学園の動きそのものじゃないか…｣
｢これ以上進ませるな！DFラインを下げるんだ！！｣
｢遅い！！｣
チームKの動きに戸惑っていた隙をつかれ確実に侵略を進めていくデモーニオ達
｢クソッどうすればいいんだ！｣
｢フィディオ！！｣
｢鬼道は影山の戦術を知っている！中盤は鬼道に任せてくれ！｣
円堂の意図を理解したフィディオが指揮を鬼道と交代する。デモーニオが指示した動きに素早く対応して指揮を繰り出すことでDFの機能がようやく動き出す
｢私はどうしようかな、｣
なんて思ったけど、デモーニオが完璧に鬼道のそっくりそのままって訳じゃないとは思う。司令塔はその数の違った戦略を持つんだから、全く同じ戦略なんてないはず。現に鬼道を知り尽くした佐久間が予測したパスコースは外れている。
なら、
勢いをつけて攻めてくるデモーニオ。
チームがまだひとつになっていない今、1点差が大きな壁に見えてしまう今、チームKが優勢にならないよう、場の雰囲気に呑み込まれないように失点を未然に防ぐことが大事。
｢この程度、円堂が出るまででもないね｣
普通に重かったノーマルシュートをカットして前線にいる佐久間にボールを繋げた。私も様子を見ながら前に出ようかな、
｢どうしたんだ鬼道｣
｢鬼道、鬼道ｯ｣
｢しっかりしろ鬼道！！｣
ハッとした様子で慌ててボールをトラップした鬼道
｢お前がゲームメイクしなきゃ奴らに勝てないぞ！｣
｢あ、あぁ｣
返事とは裏腹に動きがだんだん鈍くなる鬼道
｢いつまでも昔のことを引き摺ってんじゃねぇ！！｣
ついにドリブルする足が止まった時、あきおの怒号が飛んできた
｢ウジウジとうぜぇんだよ！！｣
｢俺たちは人形でも、作品でもねぇぞ！！｣
ブチ切れながら突進するあきおは止まることなく、唖然と立つ鬼道からライディングでボールを奪い取る。
持ち前の悪い目付きで周りを見れば相手チームも一瞬怯んだ
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調味料(プロフ) - こころさん» ありがとうございます!自分のペースになりますがこれからも頑張ります! (2021年2月8日 10時) (
レス) id: 6e1f936d79 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 面白かったです。もしよかったら更新してください！続き楽しみにしてます (2021年1月19日 0時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：調味料 | 作成日時：2021年1月2日 11時
