271話 ページ28
｢さっきの話だが、やはりお前たちのチームに俺たちを入れてくれ｣
フィディオに先程持ちかけられた提案を呑み込む鬼道。あきおの表情を盗み見ると、いつものスカした無表情に戻っていた
｢チームのメンバーが怪我したことと俺が狙われたこと。このふたつに何か関係があるのかもしれない。｣
｢試合を通して影山とミスターKの関係が分かるかもしれないってことか｣
フィディオ達に怪我をさせる動機はわかった。そして鬼道にちょっかいを出す理由は何となく分かるような気もしなくもない。元々帝国に在籍していた且つ、彼本人に直接サッカーを教えた、いわば師弟の関係にあった2人。我が子のような彼が気になってしまうのは仕方がない。ちょっと過激すぎるけど
じゃあ私はなんで狙われた…？
そこに住む住民のドジにしては、偶然がすぎる。ドジだったとしても、謝罪、されてないな…
｢わかった。みんなに相談してみるよ。｣
｢よろしく頼む｣
｢円堂君たち、今日は帰ってこないらしいの｣
木野が心配した面持ちで話す
響木監督からは何か事情があると伝えられただけであり、なぜ帰って来れないのか、いまいちその理由は把握出来ていないそうだ
明日はアルゼンチン戦、こんな時にあいつらは何をしているんだ…
｢イナズマジャパンの円堂、鬼道、佐久間、不動、Aだ。怪我をした皆の代わりに、試合には彼らが出てくれる。｣
｢皆で、イタリア代表の座を守るんだ！｣
連れてこられた場所はイタリア代表が滞在している宿泊施設。目の前にはフィディオのチームメイト。強い人達を前に心臓がバクバク鳴り、ソワソワしている中、彼らの目は目は私たちを品定めしているように見える。
｢俺は反対だ｣
｢試合には、俺が出る｣
左腕にギブスをつけた、多分イタリアの正GKである青いバンダナを巻いた人がフィディオに意見をした
｢日本人に、俺たちイタリアのゴールを守らせる訳にはいかん｣
国籍の違いを理由に協力を拒否されてしまった。自国の、チームイタリア存続の危機にかかってるのに、
｢無理をして、世界大会に出られなくなったらどうするんだよ！｣
｢何？｣
｢イタリアのゴールは守ってみせる！だから、協力させてくれ！｣
｢何故だ。｣
｢何故日本代表のお前たちが、敵である俺たちの為にそこまで！｣
｢敵じゃあ無い、ライバルだからだ！！｣
ザワつくイタリアの前で、円堂がライオコット島に上陸を果たした初日の出来事を話す
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調味料(プロフ) - こころさん» ありがとうございます!自分のペースになりますがこれからも頑張ります! (2021年2月8日 10時) (
レス) id: 6e1f936d79 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 面白かったです。もしよかったら更新してください！続き楽しみにしてます (2021年1月19日 0時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：調味料 | 作成日時：2021年1月2日 11時
