270話 ページ27
｢やりたきゃ勝手にやれよ。俺には別にやることがあるんでね｣
｢悪いが円堂、俺も手伝えない…｣
｢今は影山を探すことが先決だ｣
｢鬼道、佐久間…｣
しょんぼり。
｢ありがとう円堂。これは俺たちの問題だ。自分たちでできることをやるだけさ!｣
でも、フィディオはいずれ戦いかもしれない、でも力にはなりたかったな…
＊
｢お昼を食べずに鬼道くんを探しに行ったまま、皆まだ戻ってこないなんて…Aもどこまでタオル濡らしに行ってるのよ…｣
木野達が困った顔で残ったままのプレートを見ていた
俺の横には同じように綺麗に盛り付けられた昼飯。いつもなら隣で黙々と料理を頬張るあいつの姿も無い。練習中にわりと気に入っているらしいオレンジのタオルを持って出てったきりだ
｢豪炎寺さん、どうかしましたか?｣
｢いや、何でもない｣
＊
｢ぽい人、見かけないな〜｣
フィディオと別れ、この島に居るらしい影山を探すべく一旦円堂達とも解散した。
そういえば、タオル蹴ったり走ったりバスに乗ったり、お昼食べてないな〜。うわ〜お腹減ってきた…秋、お昼残してくれてるかな〜…そしたらレンジであっためて食べれる…
今日のご飯なんだったんだろう〜
｢危ねぇ!!｣
｢ぎあッ｣
考えながら石畳の道を歩いていたら突然、誰かに突き飛ばされたというか、どつかれて前方にバランスを崩し犯人と一緒に倒れ込んだ。普通に痛い
地面に寝そべる身体を起こして隣を見ると何故かあきおが居た。同じく倒れてる
｢え、どうしたの｣
｢ッてぇな…テメェの目にはそれが見えねぇのか｣
舌打ちをしながら立ち上がって砂を払うあきおに言われるがまま見る。私がついさっきまで歩いていた道の上には何故か割れた植木鉢と根が見えてしまっているお花がっ
｢お花…勿体ないね…ありがとうあきお｣
立ち尽くす私を無視し、スタスタ歩くあきおに慌てて駆け出す。降ってきてたらしい植木鉢のこともあってか、そのまま雑談する気にもなれずお互い無言で歩いていけば、盛大な音が目の前で起きた
フィディオと同じような角材の真ん中で立つ鬼道の姿に、流石にあきおも目を見開いて、驚いた顔をしていた
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調味料(プロフ) - こころさん» ありがとうございます!自分のペースになりますがこれからも頑張ります! (2021年2月8日 10時) (
レス) id: 6e1f936d79 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 面白かったです。もしよかったら更新してください！続き楽しみにしてます (2021年1月19日 0時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：調味料 | 作成日時：2021年1月2日 11時
