260話 ページ17
｢コレを止めるとは…｣
｢私たちだって、誇りも夢も全部、数え切れないくらい背負ってんのよ…!｣
何気に大技を使っただけであって、まだ空に光は戻らない。ボールをコート外に蹴って、はらはらと散っていく黒い結晶の中で騎士の目を見る
｢それでも私たちは母国に誓った。必ず勝利を勝ち取るとねッ!!｣
｢完璧に止めなくても、入らなかったら失点じゃないし、このAちゃんに任せなさい!｣
後ろで唖然としている円堂に調子よく声をかけて自分のポジションに戻る
解説が流れてているが、どうやらエドガーさんのシュートは距離が長ければ長いほど、威力が増す規格外なシュートらしい。敵陣ゴール前から打たれたら私ありにしろ、止められないかもしれない
ﾋﾟｰｰｰと再開の笛が鳴って、奇妙なフォーメーションが作り出された
風丸と鬼道が先程土方と交代した栗松を挟んで縦1列で走る
｢小細工など無駄だ!｣
アブソリュートナイツの形に入った
先頭の白い人には風丸が、次のリングの人には栗松が、先頭を交代して確実に前進している
｢まぼろしドリブルー!!｣
風丸から栗松にボールが渡ると、最後の壁が立ち塞がったが、幻と本物の区別がつかぬまま、アブソリュートナイツを遂に完封した
｢豪炎寺さん!｣
｢ストーンプリズンｯ!!｣
｢爆熱スクリュー!｣
｢そうはさせないッ!｣
迫り来る石板が蓋をする前に跳躍し、そのままシュート体制、爆熱スクリューに移行するが、予想外。炎の演舞を諸共せず、エドガーが蹴りを放つ寸前で攫っていった
｢冗談じゃないっ!｣
｢受けるが良い!エクスカリバーｯ!!｣
危惧したことが実現してしまった。フラグ回収してしまった
わざわざDFに戻って、フィールドを贅沢に使った正義の剣のシュートが緑の草に包まれた土をえぐり取り、一直線に向かってくる。風がゴール前に居座る私の髪も飛ばす勢いで吹いている
｢ザ・マウンテンｯ!!｣
｢ガラスの刃ｯ!!｣
あまり期待できない即席の刃で土石の山をぶち抜こうとするシュートを突き刺すも、耐えきれない力に一瞬で黒い結晶に変わり、砕かれた岩と共に体が吹き飛ばされた
｢いかりのてっついｯ!!｣
危ねーーー！！！
間一髪防いだ様子を見て、コートの端まで転がったまま安堵したが久しぶりの受け身が下手くそだったのか、捻挫したのか。
悲しいことに、脚が動かない。
反対方向にうつ伏せで倒れている壁山もどうやら同じようだ
｢立てない。｣
｢バカちゃんかよ｣
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調味料(プロフ) - こころさん» ありがとうございます!自分のペースになりますがこれからも頑張ります! (2021年2月8日 10時) (
レス) id: 6e1f936d79 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 面白かったです。もしよかったら更新してください！続き楽しみにしてます (2021年1月19日 0時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：調味料 | 作成日時：2021年1月2日 11時
