パニック ページ41
一｢ｯ……俺は……俺は……！｣
貴｢落ち着いて一星君。｣
一｢言わないと皆がｯ！で、でも言ったのがバレたら……光が、、手術を受けられなくなる……!!｣
色々な事があり、情緒不安定な一星、
パニックを起こし始めてしまった。
それほどまでにオリオンから出された指示は卑劣で最悪なものだという事が見て分かるだろう。
紅蘭はパニックを起こし始めてしまった一星を見て、大事な弟をこんな風にしたオリオンに対して怒りを抱き、拳を握りしめた。
一｢光……光がｯ……！｣
貴｢……、｣
一｢俺はどうしたら……!!｣
ガタガタと震え出す一星
彼は辛かった、もう限界だった
好きでこんな事をした訳じゃない。好きでオリオンの使徒になったわけじゃない。
全ては一星“光”
弟の病気を治すためにやってきた事だ。
兄として大事な弟を守るために＿＿＿
それを紅蘭はちゃんと理解していた。
していたはずだが＿＿＿彼女はパニックを起こす一星の姿を見て複雑な表情を浮かべていた。
“光” と弟の名前を連呼する一星、
普通ならどれほど弟が大事で大切なのか伝わり、同情の目を向けるはずだ。
だが、彼女は違った。
彼女の一星に向ける瞳は 複雑な瞳､､､､同情、後悔、歓喜、悲哀、……そして何かを決意した目。
色々な感情が混じった、複雑な目をしていた。
そんな彼女はパニックを起こしている一星の頭を撫で、落ちつかせるようにこう言った。
貴｢大丈夫、大丈夫だから。私が皆を､､､､光君を助けるから。貴方は貴方が思うように行動して欲しい。｣
一｢A……さ…ん､､､､｣
貴｢この際遠慮なんていらない。卑怯だと分かっていても全力で向かってきて。貴方は今、光君を助ける事だけ考えたらいいのよ。｣
一｢光……｣
貴｢大事な弟なんでしょ？だったら救ってあげないと。じゃないと貴方が今までしてきた事が台無しになる。それにやるなら最後までやってから後悔しなさい。中途半端は許さないわ。｣
一｢……わかりました。俺､､､､光を助けたいです。だから……｣
貴｢うん。それでいい。今はそれでいいのよ、｣
そう言うと紅蘭は一星の頭を軽くポンと叩き、部屋へと戻るように、催促した。
一星が部屋に帰ったのを確認した彼女はシーンとした部屋でポツリと呟いた。
貴｢バス……｣
貴｢ｯ!!まさかと思うけど､､､､明日私達が乗るバスに細工を……！｣
彼女はそう呟くと、出かける準備をした。
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みい - 続きが楽しみです (5月14日 23時) (
レス) @page47 id: 3f138333af (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - この話しすごく好きです。よかったら続きを書いてください (2022年3月30日 16時) (レス) @page11 id: 74fd1d89f9 (このIDを非表示/違反報告)
ルノシ - 続き楽しみです。絵も上手だし、むっちゃ面白いし、最高です。 (2022年3月25日 13時) (レス) @page47 id: 682bf16234 (このIDを非表示/違反報告)
あかや(プロフ) - 辺銀さん、今でも戻ってきて読み返してるぐらい大好きな作品です！！私がイナイレにハマってきっかけでもある作品です。いつまでも更新お待ちしてますので、もし良ければまた更新してくれると嬉しいです！！ (2022年2月2日 1時) (レス) id: eed553f04a (このIDを非表示/違反報告)
リア - 面白いですね❗頑張って下さい☺ (2021年10月5日 11時) (レス) @page27 id: d796aff6e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辺銀ヽ(･ω･`*) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RibonHomupe
作成日時：2019年9月17日 2時
