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〜数日後〜
｢久しぶりー!!!!!｣
改札口から出てくる聖ちゃんの姿を見つけると思わず走り出した。
2年ぶりの再会に心が躍る。
いつもは節約ばかりだけど今日は聖ちゃんが来てくれたからと、少し背伸びしてオシャレなカフェでお茶することにした。
私は短大に進学したので今は社会人2年目。
聖ちゃんは地元の大学に進学してもうすぐ卒業する。
少し前に就職活動が終了して、卒論もひと段落したから、このタイミングで東京に遊びに来てくれた。
｢はい！誕生日プレゼント！｣
｢えっ！いいのに！｣
｢お仕事もお疲れだろうし、久々に会えたんだからプレゼントくらいさせてくださいよ！
｢聖ちゃん〜！ありがとう！｣
｢どういたしまして！それで?仕事はもう慣れた？｣
｢うーん、まあまあかな笑
まだわかんない事ばかりだよ。｣
｢忙しそうだったもんねー｣
｢本当だよ!ここ最近残業続きだったから
久々の休みに聖ちゃんに会えるなんて嬉しい!!｣
｢私もずっと会いたかったから休みが合って良かったよ!!｣
｢そうだね!今日はゆっくりしちゃおっと!｣
｢しちゃえしちゃえ笑｣
｢そういえばAってどんな仕事してるんだっけ?｣
｢普通にOLだよー｣
｢あれ?そうだっけ?私てっきりブライダル関係就いたと思ってた!｣
｢あー、やめたんだよ。就職活動してる時に気になる企業があってさ、そこにしたんだ。｣
｢そうだったんだ! でも意外!
ずっと結婚式場で働きたいって言ってたのに。｣
｢だね笑 自分でもびっくり笑｣
そんな夢を持ってたこともあったなぁ...
聖ちゃんに言われるまですっかり忘れてた。
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"小5の時に出席した従姉妹の結婚式で対応してくれた式場のお姉さんが優しかったから"
なんていう安易な理由で漠然とブライダルスタッフを夢見てたっけ。
ふと思い出す北人くんとの他愛もない会話。
今思えばあの頃が1番楽しかったかもしれない。
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作者名：mm | 作成日時：2020年3月11日 13時
