memory73〜世界が狂う数秒前〜 ページ41
風丸「…嘘だ」
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」
耐え難い残酷な現実から目を背けようとする風丸、だが現実は紛れもない事実である。
アイツら…メカクシ団の奴らは…もうこの世にはいない。
一度死んでカゲロウデイズに飲み込まれ、"蛇"という名の目の能力…失った命の代役を持つメカクシ団の奴らは…それを奪われた事によって命を落とした。
今確認出来ただけで確実なのは、ヒロト、涼野、南雲、緑川、神童、アフロディ…。
…前はあんなに笑っていた奴らが、今では苦痛で歪んだ顔をしながら眠りについている。
それをアタシは虚ろな目でただただ見つめているばかりだった。
アタシにとってこれは"二度目"の消失…アタシの精神をズタボロに砕くのは容易な事だった。
冴蛇「…クク、おいおい傑作だなァ！ま、要は最初からお前らは俺の手の上で踊らされてんだよ！」
風丸「黙れ…ッ！」
恐ろしい程の殺気を放ちながら、風丸が一瞬で冴える蛇の胸ぐらを掴む。
すると奴はそれを愉快そうに見つめては、自身の胸ぐらを掴む風丸にこう囁く。
冴蛇「まあまあそう怒るな"王"よ、俺を消さなくともアイツらを生き返らせる方法はあるんだぞ？」
風丸「…！」
ニタニタと怪しげに口角を上げながら告げる奴にアタシはどうも嫌な予感がして堪らなかった。
奴がああやって気味の悪い笑みを浮かべている時は…先程と同じ様に何か企んでいる時だ。
アタシの本能が絶対に奴の思うがままにしてはいけないと警鐘を鳴らしている。
何とかして止めなければ…！
A「風丸…！絶対にソイツの言う事は聞くな…！」
アタシが制止の声を上げるとそれに同調する様に、先程までフリーズしていたコスモも声を上げる。
コスモ「カゼマルさん…！その冴える蛇はきっと貴方を利用しようとしているんです…！だから…」
風丸「…何だっていいさ」
コスモ「…え…」
アタシらの制止を遮って風丸は酷く悲しそうな声で呟く。
風丸「…俺の所為で皆が死んだんだ…だからその償い…俺が何としてでも皆を生き返らせなきゃいけないんだ…」
A「風丸…」
…大切な仲間を故意的ではないといえ奪ってしまった、風丸の罪悪感は底知れないものなのだろう。
冴蛇「…たく、相変わらずお人好しな"王"だこと」
風丸「…それでその方法とは何だ…」
冴蛇「なぁに"王"には簡単な事さ、」
"この夏をまた繰り返せばいい"
memory74〜そして繰り返す〜→←memory72〜消失〜
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＊彩葉＊(プロフ) - 最終章についてですが、年が明けると同時に執筆開始していこうと思います〜！ (2021年12月25日 10時) (
レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - ユッキーさん» いえいえ〜！喜んでもらえて良かったです！！ (2021年11月3日 22時) (レス) @page40 id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー - 氷浦貴利名君が出てきただと…!?僕の押しキャラーー!ヽ(=´▽`=)ﾉありがとうございますm(_ _)m (2021年11月3日 17時) (レス) @page17 id: 81b38530d7 (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - さくらもち。さん» ｱｯｱｯありがとうございます…!!!お待たせしてしまって申し訳ない…!!これから更新頑張ります〜!!! (2021年8月23日 1時) (レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち。 - 復活おめでとうございますー！待ってました！！更新頑張って下さい！！応援しています！！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: be142694a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊彩葉＊ | 作成日時：2021年8月22日 17時
