memory71〜目が冴える蛇の思惑〜 ページ39
"また繰り返す"…ずっとそればかり続ける奴に流石にアタシは違和感を覚える。
"また"という事は…今のような悲劇が前にも起こったという事になる。
だがアタシ…いやきっとアタシらメカクシ団全員が、その前を覚えていない。記憶すらない。
記憶喪失…いや記憶の改ざんの可能性もある。
だとしても一体何故…
冴蛇「…で、"王"よ？今回は何をするおつもりで？」
風丸「決まっている…皆を傷付けたお前を俺が消し去る…ｯ!!」
冴蛇「…まぁたそれか？もう聞き飽きた身にもなってくれよ？」
奴の言動からしてやはり"これ"は何回も繰り返してるらしい、だから"聞き飽きた"なんて何度も繰り返してなきゃ有り得ない発言をしたのだろう。
まあそれはさておき、"カゲロウデイズ"の"王"である風丸の力をもってすれば奴なんて瞬殺なのではないか？
いや…でも現に繰り返している訳だし、毎度何かしらあってそうならないのだろう。
そう考察していると、不意に奴が狂気じみた笑みを浮かべてこう告げる。
冴蛇「…そもそもなぁ？お前は"王"として覚醒しきれてないんだぞ？今のお前じゃ俺になんてそうそう敵わない」
風丸「…は…？」
どういう…事だ…？
冴蛇「だーかーら…お前は"王"ではあるが、今は"王"ではねえんだよ。"王"としての能力が覚醒しきってねえからな」
風丸「…嘘だろ…？」
絶望的と表現出来る表情を浮かべる風丸を見て、更にニマニマと嗤う奴。
冴蛇「俺を消し去りたいのなら…仲間を救いたいのなら…さっさと"蛇"を集結させて"王"に覚醒すればいいさ。そうすりゃ皆元通りだ」
"蛇"の集結…そうかそれか、そう呟き奴に促される儘に実行しようとする風丸。
何とも都合が良すぎないか！？
本能的に危機感を察知したアタシは直ぐに風丸を制止させようと声をあげようとする。
だが時既に遅し、"仲間を救える"という甘い言葉に上手く誘導された風丸は奴の言う通りに…"皆の蛇を己に集結させた"。
それは軽く手を伸ばした、それだけの事だった。
それを発動条件とするかの様に、 ヒロト、涼野、南雲、アフロディ、神童の体から"蛇"が抜け出し風丸の元へと集まっていく。
瞬間、黒い光が辺りを埋めつくしてその視界を簡単に奪った。
風丸「ｧ"ｧ”ｧ”ｧ”ｧ”ｧ”ｧ”ｧ”ｧ”ｧ”ｧｯｯｯ!!!!!」
途中風丸の絶叫が轟いたかと思えば、そこには。
何時しかアタシが"目で見通す"で視た未来に映った…緑がかった髪の少年────風丸であって風丸でない少年が佇んでいた。
memory72〜消失〜→←memory70〜驚愕の事実判明〜
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊彩葉＊(プロフ) - 最終章についてですが、年が明けると同時に執筆開始していこうと思います〜！ (2021年12月25日 10時) (
レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - ユッキーさん» いえいえ〜！喜んでもらえて良かったです！！ (2021年11月3日 22時) (レス) @page40 id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー - 氷浦貴利名君が出てきただと…!?僕の押しキャラーー!ヽ(=´▽`=)ﾉありがとうございますm(_ _)m (2021年11月3日 17時) (レス) @page17 id: 81b38530d7 (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - さくらもち。さん» ｱｯｱｯありがとうございます…!!!お待たせしてしまって申し訳ない…!!これから更新頑張ります〜!!! (2021年8月23日 1時) (レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち。 - 復活おめでとうございますー！待ってました！！更新頑張って下さい！！応援しています！！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: be142694a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊彩葉＊ | 作成日時：2021年8月22日 17時
