秘密を知ったものと記憶の葛藤 ページ39
〜きりやんSide〜
全部、聞いた。
きんときが何故魔力崩壊を起こしているのかと、
ずっと昔、俺らが出会う前。
2人の中で起こった、Nakamuが忘れた記憶のことを。
きん「だからきりやん、俺もう駄目なんだよ...次に魔法を使いでもしたら俺は...」
「消えてしまう」
きんときはその言葉を言おうとしたのだろうか、口を噤んだ。
きり「きんとき!皆に言おう?今ならまだ間に合う...」
きん「駄目だ、もしこれで本当のことを伝えたとしても、Nakamuは自分のせいで俺が消えたってきっと自分を責める...それじゃあ、俺は浮かばれないよ…。」
きり「そんな...言葉…いうなよ…」
俺の言葉も、切れ切れだ。
きんときの言っていることは残念ながら正しい。
俺もNakamuの笑顔を、無くしたくはない。
きん「大丈夫きりやん、安心しな。俺は最後の魔法でお前らの...記憶を消す。俺なんかいなかったことにしてやる。そうしたらお前らは俺が消えても、なにも、感じない、だろ…」
そんなことを言いながらも、最後の方はやっぱり切れ切れで。
きり「きんとき…また、Nakamuに忘れさせるんだな?」
きん「ああ。それがNakamuにとって一番、幸せだろ?」
きり「ふざけんな…お前、自分が要らない存在だって思ってるんだろ?」
きん「実際そうだよ…青魔法なんて、もう需要なんかないし。」
きり「…そんな事を言ってるんじゃ!」
その時だった。
スマ「きりやん!きんとき起きろ…って起きてたか。」
きり「なんだよお前…。空気読めよ…」
スマ「え?…って、敵がきてるっつーの!早く来い、Nakamuが捕まった!」
俺は急いで洞窟の入り口に向かった。
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らっきー(プロフ) - ちょっと修正を入れました (2019年5月5日 5時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» 学級閉鎖おめでとう( ;∀;) (2019年1月30日 4時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - 元気じゃない!弟の方がなぜか元気だよ!咳がヤバい、喉痛い (2019年1月23日 14時) (レス) id: 0c8dec5eed (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» うん…知ってた…。ってか元気だね (2019年1月23日 3時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - らっきーさん!お知らせだ!私インフルA(多分弟のせい)psメモは友達に言うから友達に渡してくれ (2019年1月22日 16時) (レス) id: fb1e724205 (このIDを非表示/違反報告)
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