秘密 ページ37
〜きりやんSide〜
最近、きんときの様子が可笑しい。
何故か俺達を避けるし、あまり笑わなくなった。
きんときが静かなのは、本当に楽しくない。
それに、あの時の魔法。
俺の目が正しければ、あれは絶対に時間魔法だ。
何故、そんな強力な魔法を隠すのか。そもそも使える人はいないはずなのに。
なにかあったんじゃないか、そう思ってきんときに事情を訊こうと彼の寝場所へと言った。
静かに岩に手をかけ、彼を探す。
きり「きんとき…」
見つけた彼は布団に入らず、壁の隅で座っていた。その顔は少し青ざめていて。
俺を見つけると脅えた様に、また呟きより小さい声で、俺の名前を呼んだ。
きん「きりやん…」
きり「お前、最近可笑しいよ？お前が笑わないと楽しくない。教えろ。」
きん「…じゃあ、Nakamuには。絶対に言うなよ？」
きり「…え？まあいいけど...」
その言葉を発した瞬間、きんときの目に涙が光っているのが分かった。
なんで？なんで泣いてるの？
きん「きりやん…俺、どうしたらいいのかわからないんだよ…」
きり「え？どういうことだよ…」
きん「見て...俺の、罰の形を。」
すると、彼は自分のズボンを捲り上げた、一体何のことだと思ってみると...
それを見て俺は驚愕した。
きんときの左足が、
まるで消しゴムでそこだけ消したかのように消えていた。
きり「え？！どうしたんだよ、何したんだきんとき！？」
きん「ごめん、きりやん。俺、本当は元々いないはずの存在だったんだよ...」
きり「どういうことだ、いないはずの存在って…それはつまりお前は...」
きん「実体のない、幽霊ってとこかな。ごめん、騙してるとかそういう風に...思われたくなかったんだっ…」
きり「なんでなんだよ、最初っから説明して…今ならまだ、間に合う...」
「無理だよ」とでも言うように彼は悲しそうに首を振った。
その目元に溜りに溜った光の粒は、今にでも零れ落ちそうで。
俺は察した。
これは、
魔力崩壊だ。
・魔力崩壊【設定】
自分が使った魔法が、自分の魔力を超えすぎた時に起こる現象。
自分の力にそぐわない魔法を無理して使った時起こりやすく、身体が力に耐えることができずに崩壊する現象ことである。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らっきー(プロフ) - ちょっと修正を入れました (2019年5月5日 5時) (
レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» 学級閉鎖おめでとう( ;∀;) (2019年1月30日 4時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - 元気じゃない！弟の方がなぜか元気だよ！咳がヤバい、喉痛い (2019年1月23日 14時) (レス) id: 0c8dec5eed (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» うん…知ってた…。ってか元気だね (2019年1月23日 3時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - らっきーさん！お知らせだ！私インフルA(多分弟のせい)psメモは友達に言うから友達に渡してくれ (2019年1月22日 16時) (レス) id: fb1e724205 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
