緑色との出会い ページ15
〜きりやんSide〜
すっかり忘れていた。
あの後、Nakamuの友達だったきんときと。
きりやんのいとこのスマイルを誘って。
5人になったけど、なにか物足りなかったのを覚えている。
「シャークんのことは俺が話すよ。」
スマイルがそう言い、話し始めた。
〜スマイルSide〜
「止めろ、離せ...」
弱々しい声を聴いた。
俺達は再度顔を見合わせる。
何故かというと森の中。
隠すように埋められていた鉄造りの建物から、
その声を聞いたからだ。
「助けよう」
直感的にそう思った。
理由は簡単。
俺らと恐らく同じ境遇であろう人を、助けたかったからだ。
きり「きんときとスマイルは正面。ぶるーくとNakamuは裏手から。俺はここで見とく。」
きりやんが一瞬で指示をする。
なか「来いぶるっく、ここを...」
ぶるーくが魔法で鉄のドアを恐ろしいほどのスピードで溶かしていく。
俺達は真冬だと言うのに凄い熱気に耐え兼ね、Nakamuに冷却してもらう始末だった。
入れるようになると、俺らは中に飛び込んだ。
すると俺らの視界に入ってきたのは。
沢山のナイフと、葉っぱや茎。
それから、
・
・
・
ゴミのように積まれた、死体の数々だった。
スマ「これは、一体...」
きん「奥に誰かいるぞ」
そう言われ奥に目を凝らすと。
緑のラインが入ったジャージを着た、黒髪の青年が視界に映った。
その手には、光るダガーが握られている。
シャ「まだ、いたのか...」
小さな、けれど低い声で彼は口を開き、次の瞬間。
バシュッ!
スマ「ガード!」
俺は咄嗟に反応していた。
きんときの安全を確認する。
何故か?答えは簡単。
彼の目が光った瞬間、
周りに散らばっていたナイフやダガーが、
浮き上がり剛速球でこちらに飛んできたからである。
それは凄まじく、この時ばかりは死を覚悟した。
その時だった。
ぶる「シャークんっ!こんなところで、何してるの?」
裏手から回っていたぶるーくとNakamuが、こちらに来ていたのだ。
その声を耳に入れたシャークん、と呼ばれた青年は、力が抜けるようにその場に座り込んだ。
俺はぶるーくに訊く。
スマ「知ってるのか...?」
するとぶるーくが言った。
ぶる「紹介するわ、グリーセル・ミドル。通称シャークんで、学年トップ成績の僕の友達。」
ぶるーくのそっけなさに、びっくりしてしまった...
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らっきー(プロフ) - ちょっと修正を入れました (2019年5月5日 5時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» 学級閉鎖おめでとう( ;∀;) (2019年1月30日 4時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - 元気じゃない!弟の方がなぜか元気だよ!咳がヤバい、喉痛い (2019年1月23日 14時) (レス) id: 0c8dec5eed (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» うん…知ってた…。ってか元気だね (2019年1月23日 3時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - らっきーさん!お知らせだ!私インフルA(多分弟のせい)psメモは友達に言うから友達に渡してくれ (2019年1月22日 16時) (レス) id: fb1e724205 (このIDを非表示/違反報告)
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