メッセージ ページ15
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ...
僕らは時計の針が一秒、二秒と動いていくのを、祈るような眼で見つめていた。
後、三分。
〜きりやんSide〜
「…っくそ！」
無理かも...しれない。
パスワードから日本語を抽出したら問題が出てきた。
それまでは上手くいってたのに。
「…一行目の問題の答えはP番、二行目はA番…」
駄目だ、このペースだと扉を閉める前に彼奴らが来ちまう！
「…駄目だ、駄目だ駄目だっ！！！もっと働けよ俺の頭っ！」
ばっと顔を上げ、時計を見る。
あと、二分。
〜
『えー、こんなんじゃ駄目だよきりやん、この問題は』
『判ってるよ！！…』
『解らないんだろ？ｗ』
『笑うなよ！？』
『あーはいはい...』
『この問題はね...きりやんなら解けるよ』
『…はあ？！そんなんより解き方教えてくれよ...明日提出なのお前解ってんだろ？』
『…きりやんならできる。答えを求めすぎるな。もう一回深呼吸してみてみろ。お前なら解ける』
ふざけてるのか、と。
あの時はそういったけれど。
〜
「…スマイル」
癪だよ？彼の言う通りにするのは。
でも、なんだか彼がそうしろって言っているみたいで。
「ふうっ…」
『深呼吸して、問題をよく見る。そしてその字面は一体なにを言いたいのかよく考える。』
俺にはもう、シャーペンは要らなかった。
「答えは、それは」
『それが、答えだ』
「…！」
〜BroooockSide〜
0分。
その瞬間、二つの星が降った。
黒色と緑色。
「きりやんっ！！！」
『今解けたっ！！！』
二つの流星は高速並の速さで動き回り、今すぐに外に飛び出してしまいそう。
早すぎて二人の輪郭も見えない。
視認出来たのは緑色と黒色の残像と、
その黒とは別の色の黒、
何回か見た紅色。
「きりやん、早くっ！」
『パスワードは、
・・・・・・・！』
「…！」
僕は驚いた。
それは、パスワードなんかじゃない。
いや、そんな言い方は可笑しいか。
これは、
彼のメッセージ。
「きんときっ！」
「おうっ！！」
きんときがその記号を入力して、
ピポッ…
赤いボタンを叩いた。
その瞬間、大きな壁が基地の廊下を封鎖した。
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すみれ - 完結からずいぶん遅れましたけど完結おめでとうございます!とてもいいお話でしたよ!最高のお話ありがとうございました (2022年10月19日 17時) (
レス) @page38 id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 更新遅れてほんっとにごめんなさい…。ていうか今日の掛けあい分かりにくっ？！ちゃんとスペース開けたのに…。 (2019年7月23日 20時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
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