【名探偵コナン】転生したら女で、しかも零の妹だった件について

きゅう話 ページ9

零「僕との約束だっただろ。手は出さないって」


『っ、だ、だって！さきにやったのはむこうだもん！』


零「でも手を出すのは良くない」




鼻の奥がツーンと痛くなる
ジワジワと涙腺が溶けていくのを感じる

零との約束だったけど、俺は……俺は……………………




『でもさきにAの絵を破ったんだもん……！！Aにぃにとひーくんじょーずに描いたのに！向こうがきたない絵って、だ、って……ｯ、ぅ……うわあぁああぁあ…』


零「A…………それで、先生はどのような対応をしてくれたんですか」


「悠真くんにごめんなさいをするように……」


零「先に手を出したのは向こう側なのにですか」


「でも絵を破られたからって友達に手を出すのは良くないでしょう？」


零「絵も同じです。絵を破られてここまで精神的に来ているAは、心に手を出されたのと一緒だ。
確かにAが謝るのも間違いではないです。ですが、先に手を出した相手側に謝罪をさせるのが筋では無いでしょうか。」




俺を抱き締めながら先生に向かって噛み付く零を見て、悲しい気持ちが少しだけ引っ込んだ。
悲しい気持ちより、零がカッコイイ。の気持ちが勝る

俺が本当の子供だとしたら、零の言っている意味なんて理解出来ずただひたすら声を上げて泣いているだけだっただろう

でも、零の言葉一つ一つに込められた発言に、俺の悲しみは綺麗に持っていかれた

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