【名探偵コナン】転生したら女で、しかも零の妹だった件について

ろく話 ページ6

景「零ー、早くしないと遅刻するよ！」


零「もう少しだけ！」


『にぃに…苦しいよっ』




米花保育園に到着して零が俺を離してくれない。
次々と同級生が俺の横を通り過ぎていく。
保護者だろうか、親が俺たちを見てクスクスと笑って来る
じわじわと奥底から恥じらいの感情が込み上げてきて、
両手で零を押し返すも中学と保育園児の力の差は思った以上にあったみたいでビクともしない




『にぃ、に…っ！』


零「……………よしっ！充電完了！！」


『じゅうでんって……』


零「A。僕との約束破ったらダメだからな。」


『うん…！やくそくだもん！シーだもんね！』


零「……………はぁあ〜…」


景「もういい加減にして行くよー！」


零「今行くー！ A。また後でな」


『ん！にぃにも行ってらっしゃい！』


零「行ってきます。」




前髪を上げられ額にキスをされる
平然を保って離れていく零に手を振り、姿が遠くなった瞬間に思わずガッツポーズをしてしまった。

正直大声で零の名前を叫びそうになったけど抑えた俺を褒めて欲しい。





「おい！」




零、本当にカッコよすぎだろ。
中学生であのイケメン仕草は本当惚れ惚れしちゃうよ！！
次はぜひ額じゃなくて頬にして頂きたい！！
初めてはひろに絶対あげるからそれだけは許さんけど




「聞いてんのかよ！」


『えっ、わわっ……！』




肩を捕まれて、バランスを崩し地面に尻もちを着く
勢いは無かったおかげか痛くはなくて声の方に視線を向ける
どこかで見た事あるような顔に顔を傾けた




『んっ……ん〜……………あっ』




あの蘭を虐めてたいじめっ子！！
名前は覚えてないけど。
ってか、なんで突っかかられてんだ俺




「入り口前で立ってんじゃねぇよ…！」




暴君か……
暴力とはいい度胸じゃねぇかお？？
蘭に突っかかる前にやっつけたろか？？

って、ダメだ………そんなことしちゃうと蘭と新一のペアが完成しない

ここはママ直伝の対処法を使うべし！！




「おい！聞いてんのか……！」


『……………………ごめんね？』




地面に座り込んだまま、瞳に涙を溜めて首を少し傾ける
ママ直伝の技を繰り出し、じっと顔を見つめると、徐々に顔を赤らめて、「バーカバーカ！！」て言いながら保育園の中に入っていく




『バカっていわれた………』




怪我はしていないみたいだけど、これは零にバレないように気をつけないとな……
あの子が殺されかねない

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