【名探偵コナン】転生したら女で、しかも零の妹だった件について

3よん話 ページ34

なんで……なんで…………っ！！

慣れない服装に足を絡められる。
何度も転びそうになる

俺が見ているものは絶対に現実なんかじゃない。
これは絶対夢だ……でなきゃ、そうでなきゃ…………ｯｯ




『ｯ、はっ……ｧ、ﾊｯ…………ﾊｯ……ｯ、ｽｰ……ﾊｧ………………ひろ！』




俺は目の前に居る人物に抱きついた。
耳から流れ聞こえてくる心臓の音、暖かい体温、
それに、




『ひろｯ……ひろ…ぉ………ｯ、ひろ……！ｯｯ』


景「迎えに来たよ……A」




俺の抱きしめる身体に腕を回し抱きしめられる。

ひろが生きてる…
心臓の音だぁ……
ひろの……ひろの腕だ…………ｯ





景「成長したな、A」


『ひｯ、ひろぉ……あい、会いたかったァァ！ひろだ……ひろだァ…………』


景「…………A、あの時の約束…まだ有効？」


『ﾊｧ……ｽﾞｯ…………ﾌｯ……ぅっ、うぅ……ｯは…………ｯ。あ、たり前じゃん…ずっと、ずっと会いたかった…ァ、ひろ……ひろぉ……』


景「……っはは、Aぐちゃぐちゃ」


『だっ、て……だってぇええぇぇ…！』




俺を引き離しハンカチで涙をふき取ってくれる
視界が鮮明に見えて、目の前にひろが居ることを実感した

俺が出会えなかったひろが、今俺の目の前で動いて、話してる……
あの日から、ずっと見れなかったひろが……生きてる…………




景「A」


『ｯ、ｽﾞｯ……ﾌｯ…………う、ん…ｯ』


景「ずっと先延ばしにしてごめん……でも、やっと今日……Aに伝えれることができる……

A、好きだ
オレと結婚を前提に付き合って欲しい…。」


『ｽｰ……ﾌｩ……………喜んで。
こちらこそ、お願いします』


景「ありがとうっ、A」



再び溢れる涙を手でぬぐい取る
目がシパシパする……



景「改めて、卒業おめでとう……A」


『…っ、うん！ありがとうひろ！』




ひろと目を合わせ幸せそうに頬を緩ませる
すると頭上の方でヒューヒューと口笛が聞こえてきてバッと校舎の方に振り返った

告白の現場を見られて頭を抱える

口笛に混ざり色々な声が聞こえてくる




『も〜……ほんと……』


景「……A」


『ん？どうしたのひ………ｯ？！///』




ひろに呼びかけられ、ひろの方を振り向くと唇に柔らかいものが触れ、至近距離でひろの顔が目に入る。




景「オレの初めて、Aにあげる」




キスをされたのだと分かり顔を赤らめる
そしてまた、校舎からは声が上がった

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