【名探偵コナン】転生したら女で、しかも零の妹だった件について

3に話 ページ32

︎︎










──────10年後










『じゃあ行ってきま〜す』




シーンとなった部屋に俺の声が響き渡る
俺は高校を卒業し、大学へと進学した……
実は、あれからひろと1度も連絡を取っていない

大学に進んだ俺は新一や蘭達とも別の大学を選んだ
もちろん連絡は未だに取ってるけど

大学が違うからと言って合わなくなる。なんて事は一切ないし、関係も小さい頃のまんまだ




「A〜、おはよう！」


『うわっ！おはよう亜希』


「今日で大学最後だね〜」


『だからって毎朝抱きつくの辞めろって言ってんでしょーが』


「えぇ〜、最後の抱きつきくらい堪能させて…よっ！」


『ぬぁ〜、重いぃ〜』


「レディーに対して失礼じゃない！？」


『私もレディーですけど？』


「それは無いわー」


『おいこらw』


「じょーだんだよじょーだん！」




そう。
今日は大学の卒業式。
俺は、大学を卒業後海外に行くことにした
特に意味は無いけど、特にこれから先目指す場所もないって事で名探偵コナンの聖地巡礼しようかなって
お金も、時間もたっぷり余ってるし、することもないなら〜って

……ひろとの約束は覚えていないわけじゃない。
でも、あれから10年後の世界にひろは存在しない
あの時の約束を受け入れたのは、ひろはこれからもずっと生き続けるって信じているから

原作を知っている俺だけがひろが居なくなることを知っているから
あの時、ひろの言葉を受け入れなければ……勘違いで居なくなってしまうから

だから、受け入れた




「A聞いてるー？」


『……え、な、何？』


「だから、放課後みんなで卒業旅行の計画立てるためにファミレス行こ！って話」


『あっ、うんうん！私も行きたい！』


「適当〜……まぁいいけどね。式も長くかからないだろうし……今日はいっぱい遊ぼう！！大学最後堪能しようではないかー！」


『ですなぁ〜』


「ほら行くぞぉ！！」


『っ、分かったわかった！引っ張らなくてもついて行くって〜』




妙に張り切っている亜希に腕を引かれ、足の速度を早めた

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