【名探偵コナン】転生したら女で、しかも零の妹だった件について

3じゅう話 ページ30

最近、ひろの様子がおかしい
いや……なんだろう、言葉にはしにくいけど、よそよそしいっていうかなんつーか……？
話しかけても普通に返してはくれるんだけど、いつもみたいに俺の本心を伝えると必ず顔を背けられる

それに、零とよく勉強していたのに家に来る回数を前よりは減ったような気もする。


あの作文をひろに渡した時からだ、
ひろがおかしいのは…
なんかダメなこと書いたかな俺。




『どう思う。萩くん』


萩「ん〜……」




机の上に置かれたジュースを飲み、机に項垂れる
あの日の萩の言葉に甘えて恋愛相談をしに来た




萩「Aちゃんの事意識し始めたんじゃないかな？」


『私を……？』


萩「まあ確信として言わないけどな。可能性としての話」


『……どうしたらいい？』


萩「いつも通りでいいんじゃない？」


『いつもどーりじゃ分かんないよ〜……』


萩「いつも通りのAちゃんでいいんだよ。元気で、素直で…明るくて、積極的で。いつものAが俺は1番素敵だと思うな〜」


『んっ、んぅ〜…………萩くんが言うなら、いいかな〜』


萩「そうそう。それでいいんだよ」




歯を見せながら頭を乱暴に撫でられる
ぐしゃぐしゃになった髪を手ぐしで整え「へへっ」と小さく笑みを零す

最近頭を撫でられてばっかりで、何故かこれが至福になっている所がある

いやぁ、撫でられるっていいもんだよなぁ
今までする側だったからな……
女の気持ちを理解してしまうのが憎いわ

少しずつ女に染まってきてるんだな俺




『萩くん……髪伸ばすの…？』


萩「また急だな……ん〜…ちょっと訳ありでな。30ぐらいになったら切ろうかなとは思ってるよ。」


『それまでは伸ばすの？』


萩「肩ぐらいかな。」


『へ〜…………萩くんなら短いのもかっこいいんだろうな〜』


萩「今ぐらい？」


『もうちょっと短いくらい、かな……萩くんならなんでも似合いそうだけど！』


萩「おっ。嬉しいこと言ってくれんじゃん」


『萩くんかっこいいもん！』


萩「ありがとな。Aちゃん」


『どういたしまして……？』


萩「んじゃあ、今日も見ていくか？親父の仕事」


『うん！見てく見てく！！』


萩「ん。おいで」


『は〜い！』

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