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41話 - 本当の私 ページ41

コ「行くよ。」

『ッ……大丈夫ッ。覚悟はできてる』





再び彼女の元へと戻り、コナン君が扉を開いた。
ぶわっと流れ出てくる空気に、吐きそうになるもゴクリと全てを飲み込んだ。
最初に比べると、匂いも感覚も全部水で薄まったように感じる…それも、景が隣にいてくれるから……





『教えて。過去の私を…君達に何をされたかを…全部。』

灰「……えぇ。全て言うわ。トニック」

『うん。お願いシェリー』

コ「っ!(まさか見抜いたのか?!今、見ただけで…ッ!)」

諸「(この子供が、あの……!)」

灰「そこ座って。彼も貴方もよ江戸川くん」

コ「あ、あぁ…」

諸「………ありがとう、灰原さん」





灰原さんが手を差し出した椅子に景と一緒に腰を下ろす。
すぐ傍の離れた椅子にコナン君が座り灰原さんがゆっくりと話を始めた
組織での立場から、薬に関して、そして私との関係を洗いざらい………





灰「姉の引き出しにされ、私は貴女に投与される薬を開発するしかなかった。言い訳だって分かってるけれど、私がしたことは貴女を苦しめる結果になってしまった……本当にごめんなさい…」

『……大丈夫。分かるもんその気持ち…もし、私が君の立場だったら同じ事してると思うの…………ごめん景。やっぱり何も思い出せないや……ごめんね…』

諸「……問題ないよ、これからゆっくりと思い出していけばいい」

灰「まさか、彼女記憶が……」

諸「あぁ。エチルがAの記憶を消去したんだ、薬を使ってね…」

灰「もしかしてあの薬が完成して…いや、でもあれは………」

コ「お、おい灰原…いったい何が……」

灰「私が組織にいた時、唯一未完成だったものがあったの。ジンに言われ調合した記憶除去の薬…あれは欠陥があって製造を断念したの」

コ「欠陥…?」

灰「えぇ。問題は消えた記憶が体に影響を及ばしてしまうから…彼女、記憶をなくしてから精神が不安定な時期があったんじゃないかしら。」

諸「……そういえば、出会った時がそうだったような…」

『私が景に会った時はなにも………あ、あれ?私…景に会った時って拾われて…い、いや…何もッ……わ、私は……あ、れ………私の、首輪は…?』

諸「首輪………ッ!A!」

コ「Aお姉さん!?」

灰「記憶が混乱してる!」

『ち、違ッ……わた、私…!ア"ッ……』





ズキンといきなり鈍器で頭を殴られた衝撃に景の手を離し頭を抱えた。
その瞬間、なにかの映像が物凄いスピードで頭の中を駆け巡った。

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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212  
作成日時:2023年12月6日 19時

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