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5話 - 歪む関係性 ページ5

諸伏side.





諸「……………食事。ここに置いておくから…コンビニで買った物だから安心して。また後で来るから」





ずっと怯えた様子のAを見て、零に渡されたコンビニの商品をベット傍の机に置き部屋を出る。
扉を閉め背中を扉に当て息を吐き捨てた。
部屋から離れようと左を向いたら目の前に零が居て突然の事に「うわっ」と声が漏れた





諸「……居るなら零が直接渡せばいいのに」

降「Aの様態は」

諸「気になるなら自分で行ったらどうなんだよ…」

降「ひろ。」

諸「………はぁ…。今はまだどうとも。記憶が無い、って事は確かだろうけど…あいつ以外に心を許してないって感じかな。」

降「そうか……」

諸「でも良かったのか?Aをここに連れて帰ってきて」





オレが言う "ここ" とは、オレ達警察学校時代同じ班だった伊達航、松田陣平、萩原研二、降谷零、オレ、そしてAAの班長を省くシェアハウスの事。
言い出したのはAで、ここを購入してから姿を現さなくなり行方不明となった。

学校時代のAを知っているオレ達は、Aが意味もなくそんな事をする奴じゃないって事を分かっていたのもあり、シェアハウスを継続しAの存在を探すようになった。
まぁ、それ以外の理由もあるけど……





降「Aを手元に置いておけば、奴が掛かるかもしれないだろ」

諸「………まさかAを餌にしようとか思ってないだろうな。」

降「その方が奴を確保出来やすい」





まさかと思いポロッとなんの気にもなしに漏れた言葉に考える素振りも、合間を入れるわけでもなく、即答された言葉に頭に熱がぶわっと広がり気がつけば零の胸ぐらを掴み壁に押し当てていた





諸「ッ〜〜!! Aをここに連れてくる事がどれだけ重大か分かってるのか!?オレ達に関係の無い松田と萩原も巻き込むことになるんだぞ!!」

降「……分かってる。」

諸「分かってない!それだったらAをあのまま置いてその場で確保すればいい話じゃないのか!!」

降「逃げられる可能性を踏まえれば確率的に確実な方を優先するべきだ」

諸「!……………お前、どうかしてるぞ。」

降「優先順位を的確に述べた迄だ」

諸「……………あぁそうか。見損なったよ。降谷」





零の言葉に胸ぐらを掴んだ手を離しスッと熱が覚めるような気がした。
今の零にオレが何を言っても無駄だ。と分かりすぐ隣にあるオレの部屋へと引き込んだ。

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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212  
作成日時:2023年12月6日 19時

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