39話 - 組織での扱い ページ39
コナンside
Aお姉さんと諸伏さんを灰原に合わせた時、灰原の口から "トニック" という名前が聞こえた。
その突如、Aお姉さんは灰原に怯え異常な程精神を乱した。
まるで、何かから怯え、逃げ、捕まればこの世の終わりと感じさせるほど……
諸伏さんがAお姉さんを落ち着かせ、「少し離れる」と言い、さっきまでの笑顔は1ミリも感じない表情でAお姉さんを抱えながら歩いてきた廊下を戻って行った。
コ「……………灰原。お前はあの人に何をしたんだ。あれは異常だろ!」
灰「……組織が開発した試作品を試すモルモット…………所謂人体実験の被験者よ」
コ「なッ…!」
灰原の言葉に頭がクラッと揺れた。
奴ら組織は、命をどうとも思わない奴らだとは思っていたが、まさか人間を使って薬の実験をしていたなんて…流石の俺でも予想外だった
コ「お前の作った薬も、あの人に実験させていたのか」
灰「私のすることは薬を作るだけ。それからの行方は分からないわ……ただ、彼女のことは知っていた」
コ「自分の作る薬を使う被験者だって?」
灰「私はジン達との接触も多かった。その時ベルモットに聞かされたのよ…私の薬は100%じゃない。100にするための被検体トニックという人物が居るってね」
コ「ッッ…………灰原。俺はお前を責める気はねぇ。お姉さんの件があったからだ。でもあの人は別だ。」
灰「えぇ……」
正直、少し灰原に対して嫌悪感を抱いた。
ただ、状況が状況だったからかその感情は一瞬で消え去った。嫌悪感よりも、奴らに対しての怒りが勝ったからだ。
憶測だが、灰原も何か行動に示していたんだと思う。
灰原の証言からは、作った本人だが "聞かされた" と言ったからだ
でもお姉さんの姿を見た時、すぐにトニックだと言う事を理解していた。となると、何度か姿を見に行ってるはず……
コ「灰原。理由がどうであれ、あの人たちになにかされても言い訳はするなよ。」
灰「もちろん。それは私も会うって決めた時から決めていたから大丈夫よ。」
コ「じゃあ俺はもう一度Aお姉さんのところに行ってくっから、逃げんじゃねぇぞ」
自室の扉を閉めAお姉さんの方へと駆け足で向かった。
扉が閉まると同時に、蚊の鳴くような声で「無事で良かった……」と、震えた声が聞こえた。が、俺は聞かなかった事にして先を急いだ
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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2023年12月6日 19時