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37話 - 選択肢 ページ37

コ「あ!いらっしゃい安室さん!それと、、、Aお姉さん」

松「安室って」

諸「松田。シッ」

降「やぁコナンくん。彼女はどこかな。」

コ「奥に居るよ。博士茶ぁ!皆もどうぞ中に入って座って。」

『ッ……お、じゃま………しますッ…』





インターホンを零が押すとコナンくんが笑顔で出迎えてくれた。
コナンくんに中へ招かれ、皆と一緒に家の中へと入る。
中に足を踏み入れた瞬間フワッと油の匂いと薬品の匂いが鼻腔をくすぐり思わず顔を歪ませた。
鼻で呼吸をしないように口を軽く開け、傍に居た萩の服を掴んだ。





『ごめッ、ん……今だけッ………』

萩「いいよ。握ってな。」





この匂いが気持ち悪い。
今はまだ普通に息が出来ているけど、これからどう変わるか……
出そうになった何かをゴクリと喉に流し込む。
ソファまで萩の服を握ったまま萩と班長に挟まれて座る。それと同時に目の前に置かれた飲み物に軽く頭を下げた。





コ「珈琲しか用意出来なかったけど大丈夫だった?」

降「あぁ。問題ないよ。ありがとうコナンくん、阿笠さん」

阿「構わんよ。コナンくん。ワシは地下で居るから何かあれば呼んでくれ」

コ「うん。ありがとう博士」





阿笠と呼ばれた初老の男性が部屋を移動して行き、私は机に置かれた珈琲のカップを持ち少しだけ喉に流し込んだ。





コ「それでこっちの条件だけど。彼女と会うのはAお姉さんともう1人だけ。」

降「それは誰でもいいんだよね。」

コ「それは大丈夫だよ。ただ人見知りが激しいからそこは踏まえて欲しい」

降「A。Aは誰がいい?」

『えっ…』

降「Aが、隣に居て安心して頼れる人間を選ぶんだ。」

『わッ、私ッ………』





班長は頼りになるし安心出来る…萩は優しくて縋ってしまう存在で…陣平は本音を伝えれて何でも話せる……零は私に良くしてくれて、優しくて安心できる……景は一緒に居て落ち着けるし気持ちが軽くなる…





『…………景。一緒に来て、くれる?』

諸「! オレで良ければ一緒に居るよ」

コ「……じゃあAお姉さんと諸伏さんだね。こっち着いてきて」

『……………うん。』





掴んでいた萩の服を離し私と同時に立ち上がった景の手を握り、コナンくんの後を着いて行く
これからの事を考えてしまってるからか手汗がじわりと滲み出てくる





諸「大丈夫。オレが居る」

『ッ……、うんっ。ありがとう景』





私の不安が伝わったのか景の手の握る力が強くなった

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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212  
作成日時:2023年12月6日 19時

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