36話 - 勇気 ページ36
降「…………よし。コナン君の確認も取れた。行こうか、A。」
『……うんッ』
私の記憶を取り戻す鍵はコナン君と関係を持つ誰かという結末に至った零達はコナン君にコンタクトを取り、合う事が決まった。
零は潜入捜査でコナン君が居候している探偵事務所の下にある喫茶店でバイトをしているらしい。
そのおかげが功を奏し "簡単" に話が通ったとの事だった。
『ねぇ、零』
降「ん?」
コナンくんの元へ向かっている中、後ろを歩く零にスピードを合わせ隣に立つ。
昨日、私がうっすらと思い出した過去の出来事が事実か確認する為に。
『昔、零が怪我した時に私って手当した事あった?』
降「!………あったよ。昔に」
『やっぱり!昨日ふと思い出したんだよね〜……これも景のおかげかも!』
降「景が?」
『うん!景がね、教えてくれたんだ。やっぱり景って頼りになるね』
降「……………あぁ。そうだな。」
私が零に景のことを告げると、いつもと変わらぬ顔だったが少し苦いものを食べた見たいな表情をした。
本人は気が付いてないのか、気に止めることも無く普通に先を歩く。
私の中では皆が仲のいい友人だと思っていたけれど、もしかするとそうじゃないのかも…これは私の勝手な憶測に過ぎないけれど……
松「A。」
『ん?なになに〜?』
前で歩いていた陣平に呼ばれ零から離れる。
陣平の隣に立った時、頭にポンッと手が置かれ乱暴に髪を撫でられた。
『もー急になに?』なんて、嬉しかったけど、少し抵抗を見せるかのように少し距離を開け髪を手ぐしで元に戻す。すると、間髪入れず頭をまたガシッと捕まれ乱暴に髪を撫でられた
『んもー!!わっ!あわッ!萩も班長も、わぁッ…!景も何さ!』
松「あ〜……励まし?」
萩「元気注入!ってやつ?」
伊「今更辞めるって言われても困るしな〜」
諸「皆心配してるんだよ。オレも零もな」
『だからってグシャグシャしなくたって………』
松「これが俺たちのスキンシップだからな!もっとしてやろうか?」
『わわっッ!もういいよ!ありがとう!』
再び頭に手を伸ばす陣平と距離を開けサッと頭を両手で抑える。
そんな様子を見て笑う皆に、また『もう!』と声を上げた
降「……………さぁ。A着いたよ。」
『ッ………うんッ。』
楽しかった時間はもうここまで。
他と比べサイズの大きい家を見上げ、私は…グッと唇を噛み締めた。
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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2023年12月6日 19時