4話 - 男の人 ページ4
嫌だ、怖い…誰?
ご主人は何処?やだ、嫌だ…!近付かないで………私にッ…私に触れないで…!!
『ッいやだ…!!』
「うわっ」
『ひっ…!』
ガバッと起き上がった私の横で知らない人の声が聞こえて、かかっていたシーツを握りしめる。
私の姿を捉えたその人はぐっと眉を寄せて座っていた椅子から降りて下から覗き込むようにベッドにソッと手を置いた
「こんにちは。」
『っ……』
歪めていた眉を下げニコリと笑顔を向けられる。
力の入っていた身体から少し力が抜けるも身体の震えは収まることは無かった。
そんな様子に気が付いたのか少し悲しそうな表情を向けられる。
「本当に覚えてないんだな…」
『……………』
諸「……オレの名前は諸伏景光。君の名前は?」
『……………』
諸「……………食事。ここに置いておくから…コンビニで買った物だから安心して。また後で来るから」
ベット脇に置かれたパンやコンビニ弁当、お菓子の数々を置いて部屋を出ていく男の人。
扉が閉まった瞬間身体の力が抜け胸元で握っていた手をシーツの上に落とす。
辺りをキョロキョロと見渡すもシンプルな部屋にベットと机が1つ
本棚が置いてあり、下から3段目にご主人の家から持ってきたであろう私の服と首輪が置かれていて、
サァーと血の気が引くのを感じ、ベットから転げ落ちるかの様に下り首輪に手を伸ばして首に戻した。
ふわっとご主人の香りが漂い、服を抱き締めてベットに戻り抱えながら瞼を閉じる
『ご主人…っ』
その匂いに安心したのか分からないけど、目から涙が零れ、私はいつの間にか服を抱えながら眠りに付いていた。
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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2023年12月6日 19時