26話 - 大切の否定 ページ26
松「今の体調は?」
『げ!元気です!』
松「外に出たら何がしたい?」
『い、色々と見て回りたい…かな………皆と……』
松「……もし、俺達の身になにかあれば、Aはどう対応する。」
『ぇっ……ん、ん〜…………きっと助けると思う…。』
松「記憶が戻ってなくても、戻っても…同じ答えが出ると思うか?」
『うん。絶対言うよ。皆の身に何か起きたら…私が絶対に守るって…………ってこれ何の面談な────』
松「よし!次!」
『えっ、ちょっ…!』
伊「次は俺だ。よろしくなA。」
『班長…』
流石に3人目で疑問に感じる部分が強くなったので、松田くんに聞いてみようと思ったのも、一瞬でかき消され目の前には松田くんから班長が入れ替わり目の前へと座られる。
伊「A。俺達全員の名前…フルネームで言えるか?」
『……伊達航、萩原研二、松田陣平、降谷零、諸伏景光…でしょ?』
伊「そうだな……。じゃあ次、俺を班長と呼ぶが、他の奴らはどう呼びたい?」
『呼びたい……って、今呼んでる呼び方じゃなくて…って意味……?』
伊「あぁ。俺や諸伏を含めてな」
『え、えっと…………伊達くんは、班長…萩原くんは萩くん……松田くんは陣平で、降谷くんは……景光君と同じゼロがいいな………景光くんは……景がいい…………。』
伊「…………っふ、無駄な心配だったみたいだな」
『呼んでいいのかな……皆を、私の呼びたい呼び方で…………』
伊「当たり前だろ。ダメな訳あるか」
『そっ、か…………』
伊「俺達は今のAも、昔のAも変わらず大事だと思ってるからな」
頭にポンっと手を置きそのまま立ち上がる。
目線で班長の目を追いかけ、離れて行く置かれていた手にそっと私の手を置いた。
きっと、私はどこか皆と距離を開けていたのかもしれない
私の大切をどこかで否定していたのかもしれない……
降「A」
『……降谷くん』
降「最後…僕と話をしよう。」
ピリッと何処か膜が張った様な空気感に思わず姿勢を正し降谷くんをジッと見つめる。
そんな私の頭を撫でようとしたのか、私に手を伸ばしたが躊躇した後腕を引っ込め私の前へと座った。
なんでこの人は私を見る度に泣きそうな表情をするんだろう…
どうして、1度も私に…触れてくれないんだろう……
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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2023年12月6日 19時