【名探偵コナン】行方不明の同期が男に飼われてた。しかも記憶が無いらしい (ページ15)

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15話 - 団結ページ15

松「んでそんな大事なこと黙ってたんだ！お前もだ諸伏！！」

伊「お、おい松田！」

僕が全てを3人に打ち明けた。その瞬間ガッと胸ぐらを捕まれ壁に強く押し付けられた。
軽く締まる喉に背中の痛み。殺伐とした状況を班長が止めに入る。
離された手に、冷たい空気が喉に入る

降「言えるわけが無いだろ。」

諸「立場もそうだけど、オレ達がいる場所は血泥の場なんだ……簡単に、大事な人を沼にはめる訳にはいかないだろ」

僕達が潜入捜査している組織は、命を軽く見て奪う事に罪悪感など微塵も感じない組織。
僕と景は組織内でコードネームを得れる立場にいるが、足を踏み外すことによって全てが崩れ消える。そんな世界に、これ以上僕の大切な人を踏み入れたくない。
そう…景も……本当はこっちの世界になんて来て欲しくなかった…… 無くす事が、怖くて仕方ない…………。

松「…………零。」

萩「………諸伏。」

萩松「「歯ァ食いしばれ。」」

諸「えっ、い"ｯ…！」

降「っ！何すｯ…………！！」

景と同じく名前を呼ばれ、再び胸ぐらを掴まれたと思ったら頬を勢いよくぶん殴られた。
その反動で2人して立っていた足を支えきれず尻から床に崩れ落ちる。

咄嗟の出来事に反論し声をあげようとした時胸ぐらを両手で掴まれる

萩「危険上等迷惑上等！どう思うかはお前らの勝手だ！だがな！お前らが思ってるほど俺達はヤワじゃねえ！！」

松「お前らがどう思おうが知ったこっちゃねぇんだよ！もっと俺らを頼れよ！！仲間だろうが！！！」

僕と景に向けられた萩原と松田の言葉に喉が突っかかる。
静まり返った部屋を一人の男の声が切り割いた

伊「……2人の仕事に首を突っ込むような真似をするつもりは無い…ただ、今回に件について話は別だ。
お前達が背負うもの、俺達にも背負わせろ。相手がただの一般人でないのなら俺達も受け入れる権利がある。

こういう時こそ。俺達を頼ってくれよ。
2人で抱え込む必要はねぇんだ。降谷、諸伏」

諸「萩原…松田……班長………」

降「…………………あぁ、そうだな」

胸ぐらを掴む松田の手首を握りゆっくりと立ち上がる。

降「僕の仲間はそういう奴らだったな。」

諸「……強引で、無茶ばっかりで…世話焼きのお節介」

松「あ"ぁ"？」

萩「それは2人もだろ？！」

降「でも、皆のそこがいい所だ」

伊「よし……俺達でAを助けるぞ。」

「「「「おう！」」」」