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第22話 ページ22

ー瑠璃川Aー


ー太「七尾さんじゃなくて、太一って呼んで欲しいッス」ー


貴「……」


ベッドに横になり、赤い折り紙の花を見つめた。


太一くん、か。


この花を見てると、太一くんの笑顔が思い浮かぶ。

目を閉じると、路上でのことを思い出した。


あの時の太一くん、かっこよかったな。


貴「おやすみなさい、太一くん」


私は幸の作ってくれたベレー帽の隣に、赤い花を置いた。





目を開け、体を起こした。

まだ朝の8時…

太一くんや幸が来てくれる時間は、まだ先だ。


私は紙袋の中の大量の折り紙を机に出した。

どれもこれもカラフルで、丁寧に折られている。


鶴、カメラ、奴さん、箱、コップ、クマ…


私はその中からハートの折り紙を取り出した。


貴「ハート…」


胸に手を当てると、とっくんとっくんと脈打っていた。


私の心臓はいつ止まってもおかしくない。

なのになんでだろう

このハートの折り紙と、赤い花の折り紙を見てると、このまま心臓は動き続けるんじゃないかって思う。


貴「太一くん」


私は横になり、ハートの折り紙を胸元に置いて目を閉じた。



太一くん


どうしてか、いつの間にか、私の頭の中は太一くんで染まっていた。

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華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時

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