第21話 ページ21
ー七尾太一ー
太「ただいま…」
臣「おかえり太一」
部屋で本を読んでいた臣くんに微笑み、ベッドに上がった。
胸ポケットから緑の折り紙で作られた花を取り出し、ボーッと見つめた。
Aちゃん、綺麗だったな…
太一くん、だって…
臣「太一?」
太「うぉわぁ!?」
突然臣くんが顔を出してきた。
俺は驚き、壁に手をぶつけた。
太「いっつ〜…」
臣「す、すまん…
大丈夫か?」
太「大丈夫ッス…!
どうかしたんスか?」
臣「それは俺のセリフだ。
なんか元気無いぞ?」
俺は臣くんに折り紙の花を差し出した。
臣「これは?」
太「Aちゃんが折ってくれた…お花ッス」
臣「ほうほう」
太「お、臣くん…」
臣くんは俺っちを見て、優しく微笑んだ。
臣「ん?」
太「俺っち、気持ち悪いんスよ…」
膝を抱え、顔を埋めた。
太「会いに行く度Aちゃんと笑い合ったり、デートしたり、手を繋いだり、チューしたりしたいって思いが強くなってて…
ずっと、ずっとAちゃんの隣にいたいって欲が出てきて…苦しくて辛くて…」
臣「うん、うん」
太「俺、Aちゃんのこと好きになっちゃったかもしれない…」
臣くんはそっと俺の頭を撫でた。
臣「よかったな、太一」
太「…え?」
臣「恋は大切なことだ。
そう思うのは気持ち悪いことでも何でもないよ」
太「臣くん…」
臣「俺は太一を応援する。
頑張れ」
太「うん…!!」
でも、幸には黙っといた方がいいな。と臣くんは折り紙を返した。
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華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時