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第15話 ページ15

幸「姉さん!!」


病室に駆け込むと、姉さんの横たわるベッドを両親と医師が囲っていた。


医「なんとか呼吸は戻りましたが、いつ心臓が止まってもおかしくありません」

幸「そんな…」

医「Aさんの体はもう限界に近いと言えるでしょう…
ですが、我々も最善を尽くします」

母「お願いします…」


医師が出て行き、俺は姉さんのそばに座った。


寝てるみたい…


母「幸、お母さんちょっとお父さんに電話してくるから、お姉ちゃんのとこにいてね」

幸「うん」


母さんが病室から出ると、入れ替わるように看護師が入ってきた。


看「Aさんの妹さんですか?」

幸「弟です」

看「あら、それは失礼いたしました。
これ、Aさんがこちらに運ばれる時ずっと握りしめてたんです。
弟さんにお返ししますね」


そう渡されたのは、俺の作ったベレー帽。


幸「……」

看「何かあれば、ナースコールを押してくださいね」


看護師が出ていくと、鼻の奥がツーンとした。


幸「…姉さん」

天「失礼します。
幸、Aは」


俺は目元を擦り、姉さんを指さした。


天「………」

幸「姉さん、やばいんだって」

天「…そうか」


天馬は俺の隣に座り、ただ姉さんの顔を見つめた。

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華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時

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