596話 嘘をついた ページ46
カリムの部屋を出て皆の所に戻る途中、ジェイドとすれ違った。
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢お疲れ様です。カリムさんの様子はどうでしたか？｣
貴｢いつものカリムだったわ。寝かせてきたけど。｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢そうですか。
所でAさん、ジャミルさんについて不審な点など気になる事はありませんか？｣
……やっぱり、ジェイド達はジャミルが怪しいって見てるのね。
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢知っての通り、カリムさんは裏表のあるような方ではありません。
やはりそうなると、いつも近くにいるジャミルさんが怪しいかと。理由はわかりかねますが
Aさんはどう思いますか？｣
…でも、言えない。だって……約束したから。
ｼﾞｬﾐﾙ｢気づいているんだろう、この事態の原因が俺だって
…内緒にしてくれないか。誰にも言わないで欲しい。それが俺のお願いだ。｣
それが、あの時のお願いの対価。
だから
貴｢私にも分からないわ。｣
私は嘘をついた。
約束は守るわ。ジャミル。
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢そうですか……では僕は少しやる事があるので後ほど。｣
貴｢ええ、後でね｣
ジェイドの背中を見送りながら拳を握りしめた。
……私は多分これから起こる事が分かっている……。
でも、大丈夫。何事も起こらないように、
きっと私が。私たちが止めるから。
ジャミル……。
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のん - すっごく面白かったです！ (2022年3月25日 19時) (
レス) @page38 id: 509edc9681 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 玲さん» 玲さん！コメントありがとうございます！！更新頑張りますっ！！ (2021年12月2日 21時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 毎日、更新を楽しみにしてみています。これからも頑張ってください！ (2021年12月2日 19時) (レス) id: 7e4c77a810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒスイ | 作成日時：2021年11月26日 23時
