【宝塚夢小説】私のカレはあのスター。 (ページ1)

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【朝/美/絢サマ】可愛いさの裏の。(一般人主) ページ1

冬の風が私の体を冷やして過ぎ去っていく。

A「さ、さむい……」

Super Voyagerのポンポンの青の煌めきが、寒さを彩っている。

ここは宝塚大劇場から少し離れた、ちょっとした路地。
ここからは、あの愛しい人のいる場所は見えない。
…今日もおばさまがたに愛想振りまいて笑ってるのかな。
SNSにアップされた出待ちの写真を見ながら考えてしまう。

突然、ぽんっと私の頭に手が置かれる。
…この手、この香り、、、!!

あーさ「よう、A」

A「あ、、、さ、、、、!」

あーさ「なーにそんなツラしてんだよ、オラ行くぞ」
A「あ、うん。。。‼」

あーさはいつもこんな感じ。
舞台の上とかで笑う彼はとても無邪気な子犬の様で、私も彼と出会うまではずっとそう思ってた。________そう、出会うまでは……

私が彼を初めて見たのは、舞台だった。
宝塚という誰もが煌めく舞台の上でいっそう美しいあの人に、私は一目でファンになってしまった。
ファンと舞台人、一生交わることのない線が交わったのは母の一言があったからだ。
終演後のキャトルレーヴで写真を見ながら、
母「A、この人大学の親友の子供なの。次一緒にご飯食べるわよﾎﾞｿｯ」
A「!?」
母が手に取った写真は紛れもなく彼の人で。そのとき彼の名前が朝美絢さん、ということを知った。

1週間後での食事会は私にとって緊張してばっかりだった。
洋服のコーデとかを考えまくり、それが親にバレないかとても心配だった。
指定されたたかそうな店に入り、席に案内されると、
…そこには、あの舞台で観た朝美絢さんがそこに居た。
もうその瞬間私は頭からいろんなものが抜けてしまった。

どんな風に何を食べようとか、何を喋ろうとか、どんな風にあろうとか…
そうなるほど、彼は美しかった。

母「ーでね、……がさ～」

あーさ母「へぇ…!________なのー?こっちは…」

大人たちは会話が弾む中、私は緊張して居て碌にご飯も食べれなかった。
すると目の前に座る彼が

あーさ「母さん、俺のこの子連れてちょっと外行ってくるわ。ごゆっくり」

そう言ってわたしの手を取って外に連れ出した。まさか手を取られるなんて思ってなかったから、私は青くなったり赤くなったりして居た。