サイドストーリー 3ー1 ページ9
※諸事情により、本編と合わせると時系列がおかしなことになる場合がありますが、そこはアンスタワールド！皆さんは永遠の高校生ということで、ご容赦ください。
なんか…へんな気がする。
説明すると、くだらないと言われるかもしれない。
なんだか皆、いつもと様子が違う気がするのだ。
ことのはじまりは、夏目くんと帰っている時。
レッスン中にあったこととか、今日はこんな面白い話があったとか、他愛もない会話をしていた。ちょうど車通りの多い通りに差し掛かった頃、夏目くんのケータイに電話がかかってきた。
「おっト…!…ごめんネA。ちょっとだけ待っててくれル？」
「え？うん、分かった。」
ディスプレイに映し出された相手を確認すると、夏目くんは少し慌てたように私にそう声をかけ、何メートルか離れた場所で通話を始めた。
車の音で何を話しているのかは分からなかったが、時折嬉しそうに頷いたり、驚いたような表情をしたり…とても楽しそうに話を弾ませている。
そして、ふと見せたとても優しい笑顔。
電話の相手の声を、本当に大事に聞いているようだった。普段の彼は電話であってもあまり感情を表に出さない。(まあ…私が困らせてしまった時は別だったが…。)そこまで表情を緩めるのは珍しかったので、驚いた。
誰と話しているんだろう…。
気になって、思わず夏目くんをじーっと見てしまっていたが、ふと気付いた。
待って…。これはただのヤキモチだ。
夏目くんが誰と電話をしてようが、それは彼の自由であって、私が散策して良いわけがない。
彼にだって家族とか、友達とか大事な人は沢山いるだろう。ほら、ソラくんも！私だけ特別なんて思っちゃいけない。
慌ててポケットから自分のケータイを取り出して、気にしないふりをして、アプリを開いたり閉じたり、無意味な操作をしていると、話に区切りがつきそうなのか、夏目くんが通話しながらゆっくり戻ってくる。
「じゃあ、頼むヨ。はいはイ、感謝してるっテ。ありがとウ。じゃあまたあとでネ。」
そう言って通話を終えた夏目くん。聞こえた会話の一部は、とても親密そうで、やっぱり気になってしまう。
「待たせてごめんネ、A。行こうカ。」
「あ、うん…」
先ほどと変わらない様子で話す夏目くん。電話のことには触れずに流されたため、なんの電話？とは聞きにくかった。まあいいや…とその時は思ったのだが、後々、これが尾を引くことになるとは、この時全く思わなかった。
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minrisyan(プロフ) - 星乃刹那さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！ゆっくり更新ですが、皆さんに夏目くんの魅力が少しでも伝わるように頑張ります！！ (2020年3月5日 23時) (
レス) id: 8bdb17c1dd (このIDを非表示/違反報告)
星乃刹那(プロフ) - うわぁ、すごい好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年2月20日 14時) (レス) id: 7c149933cf (このIDを非表示/違反報告)
minrisyan(プロフ) - 一期Loveさん» コメントありがとうございます！私の理想の夏目くんをひたすら書かせて頂いているのですが、気に入って頂けたのなら嬉しいです！今後もまだまだ更新をしていきますので、どうぞよろしくお願いします！ (2019年9月5日 20時) (レス) id: 84aad287f8 (このIDを非表示/違反報告)
一期Love(プロフ) - 凄く面白いです！本編の方もすぐに読み切っちゃいました。読み返しては夏目くんいいなーと思わせて頂いています！更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2019年9月5日 3時) (レス) id: 2345a9075e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minrisyan | 作成日時：2019年9月1日 20時
