【男主】疲れるくらい愛されてます。 (ページ15)

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正門side

この出来事が、Aが人見知りを克服するきっかけと、Aがたくさんの先輩とめちゃめちゃ仲良くなるきっかけになった。

後者は別にいらんけどなあ、と腹黒い自分がチラッと表れたりしたけど、「正門くんのおかげです！」って電話で嬉しそうに報告してくれるAの声を聞いて俺も嬉しくなったのも事実。

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『正門くん、今日焼肉食べたいです』

そんな事をふいに思い出した日の翌日、Aから仕事終わりにお誘いがあった。

もちろん返事は「YES」なんやけど、ちょっとだけ意地悪。

正門「こじけんとか晶哉とか大晴、Aの方見てるけどええの？あの3人の方が歳近くて話が合いそうやのに…西野くん、変わってるなあ？」

『正門くんだから、そう思うんよ…って懐かしいし恥ずいです！！

で！行きますか、行きませんか！』

正門「はいはい行きます、ごめんなあ」

『ほんまに悪い先輩ですわ。

だから、楽しいんですけどね？』

正門「先手打たれてもうたわ、相変わらずずるい奴」

『相変わらず…？』

あー、言ってしまった。

でも、Aのそういう間抜けな表情もええなあ。

コロコロ表情を変えて色んな顔を見せてくれるAが、俺は好きやねん。

いつか、人生で見たこともないくらいの眩しい笑顔を俺が引き出せたらええな。

っていうのは、あまりにも現実味のない願い事な気もするわ。

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