No,2 幸村精市の思い人は高校生!?【テニスの王子様】 (ページ36)

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76話ページ36

貴女「...」

桜乃「先輩？」

小坂田「A先輩？」

貴女「え？あ,どうしたの？」

桜乃「ちょっと目が怖かったので...」

貴女「嘘!?ごめんごめん!」

小坂田「まぁ,試合観察に集中してるのは分かってるんですけどね」

そう,私はテニスの分析や情報集めとなると

顔が険しくなる

自覚はしてるんだけど中々治らない

小坂田「あ,堀尾たちに伝達しに行かなきゃ!
行くよ,桜乃!ついでにリョーマ様の試合も見なきゃ!」

桜乃「あ,待ってよ朋ちゃん～」

二人は走っていってしまった

リョーマ大人気じゃんw

柳「お疲れ様です,良いデータは取れましたか？」

貴女「柳くん,乾くん。
まぁ,そこそこに？2人には敵わないから」

乾「自分もこの合宿でだいぶデータが取れました
勿論A先輩の分も」

貴女「私のデータってなに？テニスはほぼしてないよ」

最初の各校の代表とのテニスとリョーマとのテニスくらいだと思うけど？

乾「いえいえ,玉だしの姿勢やラケットの向き」

柳「重心の置き場所に目線なんかもデータに入れてます」

こわっ!?

下手に手の内見せられないや

貴女「そう言えば柳くんは在学中何回か試合したね」

柳「はい,完敗でしたが」

貴女「今やったら勝てる気がしないな
成長って恐ろしいし」

乾「その通りです。
データをどれだけ集めても今のメンツは試合の中で進化する,データを越えてきます」

柳「だから面白い,だろ？貞治」

乾「あぁ」

二人は本当に似てる

プレースタイルも雰囲気も

貴女「じゃあ,データ取っておいで
期待の新人が2人も今試合中でしょ？」

乾「では俺は大阪のルーキーを」

柳「俺は貞治の後輩であるルーキーを見に行くとしよう」

貴女「行ってらっしゃ～い」

乾くんは遠山くんの試合のコートへ行ってしまった

柳くんは...

柳「先輩,このデータ入りますか？」

貴女「なに？そのデータ」

柳「精市のです,正しくは精市の恋愛観のデータ」

貴女「え？」

そんなデータまであるの？

というかどうやって収集したの？

柳「必要とあらばお渡しします」

貴女「ん～,必要ないかな,ごめんね？」

柳「だと思いました」

そう言って柳くんもリョーマの試合のコートへ行ってしまった

やっぱり見抜かれてたか

私はデータには頼らない

自分の力で伝えるから