キム・ミンソク主任！ 3

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「こいつの荷物まとめてくれ」
「あっはい！」


「ユナ…ありがと」
「大丈夫大丈夫」





「歩けるか」


「…はい」


主任に支えられながらフラフラ立ったけど

「やっぱ危ないな」ってすぐにヒョイって抱きかかえられた。


歩けないことないのに…


お姫様だっこ

私はとうとう天に召されるのかな。




「え！主任？！
大丈夫ですか…」

ユナが驚いてる声と
一層ザワザワしてるのが聞こえる。

ああほんとだ。
こんな皆の前で主任…


「慣れてる。…にしてもお前重くなったな」



「歩けます…」
力なく降りようとしたけど抱え直された。




「タクシー呼んでるからー
キム主任頼んだよー」

遠くから部長の声。



「私、下まで鞄持ちます！」


ザワつくオフィスを主任に抱きかかえられたままユナと３人で後にした。









「あの…キム主任？」

「なんだ」

「ちょっと…聞きたいことがあるんですけど。
Aとどうゆうー…」


エレベーターの前でユナが主任に聞いてる。


「…どうゆうって。別に普通だろ」


「いや、十分普通じゃないですよ…」



私が主任にくっついたからだ…


「ユナ…誤解…」
「喋るな。」

身体を少し起こしてユナになんとか言おうとしたけど、主任に上から睨まれて黙った。


とゆうかもう喋るのもしんどくて…
どうにでもして状態になってきた。




「普通だ。大事だから。」


大事……


主任が私の顔見てそう言うから
また涙がこみ上げてくる。




「ええ？！大事ってなんですか？！
どうゆー意味ですか？！」


「うるさいな…病人の前で大声出すなよ」


「だって！主任ちゃんと答えてください！」


「騒ぐな。鞄貸せ。もういいから戻れ。」



「いや！下まで行きますって！」


チッて舌打ちした主任。

エレベーターに乗ってからもユナの興奮した声がする。



「大スクープなんだけど…目眩がしそう…
大事って主任、Aのこと好きってことでしょ…？」



「………」



「うわー…嘘でしょ…信じらんない」



「別に答えてない」



「答えないのが答えじゃないですか！わーわー…
A！元気になったら色々聞くからね？！
ちゃんと答えなさいよ！」


ユナがそう言って私の頰っぺたをツンツンしてきた。



あぁ
どうしよう…




「お前…こいつよりうるさいな。」






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