(2)どこかの映画のような ページ4
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「Aさんと吾郎さんが入れ替わったぁ?」
「えっ、じゃあ先輩が吾郎さんの身体の中にいるってことだよね?」
「ああ。でも吾郎さん…じゃなくて小南先輩はまだ目が覚めてないらしい」
体が入れ替わったことは、瞬く間に1年生にも伝えられた
2年生たちは間が悪いことに任務が入っており、1年生にAたちの事が任せられたのだ
家入が言うことには、「いつか治る」だそうで。
1年の教室で、その"いつか"が来るのを待つことになったのである
「いつかっていつだ?」
「私たちが知るわけないでしょ」
「でもさでもさ!せっかく吾郎さんが話せるんだし色々質問しとかない?!」
「「賛成」」
『なんでも聞くがよい』
いつもと口調が違うだけであるAに少し戸惑いつつも、「ハイハイ!」と虎杖は手を上げる
「吾郎さんって好きな食べ物なにー?」
『Aがくれるものは全て美味いぞ』
「100点満点の答えね」
「小南先輩のことどう思ってるんだ?」
『可愛い優しい小さい』
「前半2つは納得だけど、猫にも小さいって思われてんのね」
『塀に登ったときによく分かるのだ。背丈の違いがな』
『だが、』と言って、次の言葉を続ける前に柔らかく微笑んでこう続けた
『Aが主で良かった。…そう思える人である』
その言葉を聞いた1年生たちもお互いに顔を見合わせて笑みを零した
「先輩のこと相当好きなんだね、吾郎さん」
『無論。Aのことを嫌う奴はクズだ』
「結構言うんだな」
『本心だ』
「そ、まぁ同感だけど」
釘崎の言うことに、全員がそれぞれに頷いたのだった
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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜!!読んでくださりありがとうございました!!! (2022年1月23日 10時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様です!私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです!! (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほやっく | 作成日時:2021年3月3日 19時