【刀剣乱舞】キスしちゃダメ！

＊ ページ23

山「………山姥切国広だ」






聞こえた名前に私は目を見開いた






『えっ！！あの山姥切国広ですか！？』



山「………………そうだが、俺は写しだ」



『今度本体見せてください！！私、大好きなんですよ！』



山「……俺は写しだ。見るなら本物の山姥切を見ろ。」



『私はあなたが見たいんですよ！』







私がそう言うと山姥切さんは黙り込んだ







『…？何故黙り込むんですか』





するとなんだがブツブツ言い始める山姥切さん




山「……俺ごときが…写しの俺が…」




その言葉を聞いて、私は一気に岩陰の方へいく





するとまたバシャッとお湯をかけられるが、気にしない







『写し、写し、写しなんて言って！！

　山姥切国広はあなたしかいないじゃないですか！』



山「…ふん。俺を見ればアンタだって本物のほうがいいとか言うに決まってる。」




さすがにカチンときて、私は岩陰の向こうへ体をだした






すると金髪をしたきれいな緑色の目がこちらを向く





と、同時に「見るな！！」と近くにあった布で顔を隠した






私はその布をベリッと剥がして山姥切さんの顔を手で挟んだ









『私はあなたがいいんだよ！！山姥切国広はあなたしかいない！

　
　だったらあなたが本物でしょ！！そんなに“本物”と“写し”を気にするなら…









　あなたは私だけの“本物”になればいい！！』







山「…………っ！！」




私の言葉に山姥切は目を見開いた





山「………お前だけの……本物？」

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