ブーゲンビリア【黒】

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お昼の時間。









『絵里さん！お待たせしました！』









絵「あっ、A〜！おつかれ！」









違う部署の先輩、絵里さんと休憩室でお互いのお弁当を広げる。









絵「それAが作ったの？めっちゃ美味しそうじゃん」









『食べます？』









絵「えっ？！いいの？！やったー！」









私が作ったひじき入り卵焼きを頬張って満面の笑みを浮かべる絵里さん。









絵「めっちゃ美味しい！Aお店出せちゃうよ！」









『大袈裟ですよ絵里さん笑』









絵里さんは明るくて優しくて一緒にいてすごく楽しい人。










入社したての頃、会社内で迷子になっていたところを助けてくれた事をきっかけによく話すようになった。









ちなみに岩本さんと同期で、岩本さんの彼女でもある。









『絵里さんもまだダイエット頑張ってるんですか？』









絵「うん、照が頑張ってるから私もね」









照、とは岩本さんのことである。









この会話からわかるように、絵里さんと岩本さんは本当に仲が良くて素敵なカップルだ。









絵「Aは相変わらず何もないの？」









『そうですね、特にないですね』









絵「勿体無いよね、こんなに可愛くて料理も上手いのに。









あっ、









目黒くんは？目黒くん」









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