ブーゲンビリア【黒】

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(確かにかっこいいとは思うけれど、そんなにか……？)






人は容姿だけでこんなに夢中になるものなのだろうか。









なんだか腑に落ちなくて目黒くんを横目で見ていれば、









目「ん？どうした？」









小首を傾げながらこちらに振り返った。









そして、手元にあるお菓子を見てハッとした表情をした。









目「もしかしてこれ食いたいの？









いいよ、あげる」









長く一緒にいて気づいたが目黒くんは天然なのかもしれない。









お菓子が欲しくて横目で見つめるなんて何歳の話だ。









『いや、それさっき差し入れてもらったものでしょ？









せっかく頂いたんだから目黒くんが食べなよ』









目「そうなんだけどさ……、








俺、ダイエット中だからお菓子食えないんだ」









(えっ？！そんな細いのにダイエット……？！)









心の中で叫びながら、









『そう……








じゃあ貰おうかな……』









可愛いリボンが付いたお菓子を渋々受け取った。











目「ありがとう、捨てるの勿体無いから困ってた」









『別に、お礼言われる筋合いはないよ』









目「いや、俺はすごく助かったから」









嬉しそうに微笑む目黒くん。









こういうところがモテる要素なのかな、なんて不覚にも思ってしまった。









…

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